タイヤ事業は増収増益 TOYO TIRE1~3月期

2021年05月17日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREの21年12月期第1四半期連結決算は、売上高が877億4400万円で前年同期比6・9%増、営業利益は127億200万円で同83・1%増、経常利益は160億700万円で同328・3%増、四半期純利益は121億5300万円で同467・6%増となった。
 タイヤ事業の売上高は777億4100万円で同7・5%増、営業利益は131億9100万円で同78・3%増となった。

 北米市場での市販用タイヤについては、当社が強みとする大口径ライトトラック用タイヤやSUV用タイヤに加え、乗用車用タイヤ、トラックバス用タイヤと全カテゴリーの販売が好調で、販売量、売上高ともに前年度を大きく上回った。
 欧州市場での市販用タイヤは、需要回復傾向にはあるものの、前年末から継続しているコンテナ不足による物流遅延の影響や供給絞り込みにより、販売量、売上高ともに前年度を大きく下回った。
 新車用タイヤでは、国内は前年を上回りましたが、北米は前年を大きく下回った結果、全体の販売量は前年並みとなり、売上高は前年度をやや下回った。
 国内市場における市販用タイヤは、コロナウイルス感染症拡大の一時的な落ち着きによる需要増加に加え、新商品 PROXES CL1 SUVを中心としたSUV用タイヤの販売に注力したことで、販売量、売上高ともに前年度を上回った。
 自動車部品事業の売上高は 99億9200万円で前年並み、営業損失は4億7900万円(前年同期は4億7400万円の営業損失)となった。自動車用部品では、北米では寒波の影響を受けましたが、受注車種の販売が好調だった。
 21年12月期業績予測については、売上高、営業利益は、特に北米市場におけるタイヤの需要が好調である一方、足元の原材料価格の高騰、コンテナ不足による海上運賃の値上がり、コロナ感染症の経済活動への影響について依然として不透明な状況であるため、前回発表時の予想を据え置いた。

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