海外自動車用は下期回復 三ツ星ベルトの21年3月期

2021年05月17日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの21年3月期連結決算は、売上高が648億6200万円で前期比8・7%減、営業利益が49億6800万円で同31・9%減、経常利益が57億5900万円で同24・8%減、当期純利益は40億6600万円で同25・6%減となった。
 セグメントのうち、国内ベルト事業は、売上高は247億7700万円で同9・1%減、営業利益は47億6200万円で同26・6%減。自動車用ベルトは、組み込みライン用や純正補修向けの販売はユーザーの生産回復に伴い増加傾向にあるものの、期前半の落ち込みが大きく、売上高が減少した。また、一般産業用ベルトや搬送ベルト、合成樹脂素材も期を通じて国内企業の生産活動が低調で、売上高が減少した。
 海外ベルト事業の売上高は296億1100万円で同8・9%減、営業利益は27億3500万円で同20・6%減。海外ベルト事業では、各国が実施したロックダウンにより経済活動が停滞し、全体売上高は期間累計では減少した。しかし、第3四半期以降、自動車用ベルトは米国や中国で需要の回復がみられ、年度当初に比べ大幅に受注が増加した。一般産業用ベルトは、中国や東南アジアで農業機械向けの需要が回復し通期では増加。一方、OA機器用ベルトはオフィス向け機器の生産が減少した影響により売上高が減少した。 建設資材事業の売上高は57億4700万円で同16・4%減、営業利益は2億9100万円で同11・7%増となった。建築部門は屋上防水改修工事の発注や進捗が遅れたことや、土木部門では廃棄物処分場などの工事物件の減少や規模縮小の影響で売上高が減少した。
 22年3月期の連結業績予想は、売上高は700億円で前期比7・9%増を見込む。利益面では、原油価格の高騰による原材料コストや人件費等の増加を織り込み、営業利益は73億円で同46・9%増、経常利益は73億円で同26・8%増、当期純利益は53億円で同30・3%増を見込む。

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