コロナ影響続き減収減益 カワタの21年3月期

2021年05月18日

ゴムタイムス社

 カワタの21年3月期連結決算は、売上高が167億8700万円で前期比20・8%減、営業利益が5億600万円で同68・2%減、経常利益が5億9700万円で同63・6%減、当期純利益が2億9600万円で同72・1%減となった。
 セグメント別では、日本は、売上高が116億3200万円で同18・8%減、営業利益が9億5500万円で同38・5%減、セグメント利益が11億1500万円で同34・4%減。日用雑貨や容器・物流関連は比較的堅調に推移したものの、自動車関連については引き続き低調だった。
 東アジアは、売上高が45億9100万円で同19・1%減、営業損失は3億600万円(前年同期は1億3800万円の損失)、セグメント損失は3億5900万円(同1億6100万円の損失)。米中貿易摩擦の長期化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の収束に伴い中国国内では経済活動は回復傾向にあるものの、民間設備投資は回復するまでには至らなかった。
 東南アジアは、売上高が14億2400万円で同40・9%減、営業損失が1億1300万円(前年同期は2億2900万円の利益)、セグメント損失が1億900万円(同2億3300万円の利益)。前年度後半から続くタイ、インドネシアの自動車関連を中心とした設備投資意欲の減退に加え、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている地域が多いことが影響した。
 北中米は、売上高が9700万円で同56・1%減、営業損失が8500万円(前年同期は7100万円の損失)、セグメント損失が9300万円(同7200万円の損失)。米中貿易摩擦の長期化及び新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の制限が続いていること等により、引き続き低調に推移した。
 22年3月期の業績予想は、売上高が187億円で前期比11・4%増、営業利益は8億3000万円で同64・0%増、経常利益は7億8000万円で同30・6%増、当期純利益は5億1000万円で同72・0%増を見込んでいる。

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