工業用ゴム不振で減収減益 朝日ラバーの21年3月期

2021年05月13日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーの21年3月期連結決算は、売上高が64億8700万円で前期比13・4%減、営業損益は9200万円、経常利益は1800万円で同94・7%減、当期純利益は1億1300万円で同10・2%減となった。
 セグメント別では、工業用ゴム事業は、売上高が53億3600万円で同15・0%減、セグメント利益は1億2100万円で同72・8%減。第2四半期までは自動車向け製品全般、卓球ラケット用ラバー、RFIDタグ用ゴム製品などの売上高が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けて減少していたが、第3四半期以降は経済環境が好転し始めていることを受けて自動車向け製品全般の受注は回復傾向となった。また卓球ラケット用ラバーにおいても活動の再開によって徐々に受注は回復し始めている。
 医療・衛生用ゴム事業は、売上高が11億5100万円で同5・1%減、セグメント利益は1億1200万円で同40・0%減。第3四半期より新型コロナウイルス感染症の影響で医療診断の変化等による在庫調整の影響を受けてプレフィルドシリンジガスケット製品の受注減少があった。採血用・薬液混注用ゴム製品の受注は堅調に推移した。
 22年3月期の通期予想は、売上高は71億8100万円で同10・7%増、営業利益は2億8300万円(前期は営業損失9200万円)、経常利益は2億8100万円で同1438・6%増、当期純利益は2億1000万円で同84・6%増を見込む。

 

 

 

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