仏プルーブステーションと提携 ミシュラン、車両点検を強化

2021年05月13日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは自動車専用360度スキャナーを提供するフランスのプルーブステーション社と提携し、自動車両点検ソリューションを強化すると発表した。

 車両点検はこれまで約30分を要し、うち約3分でタイヤ点検をするのが一般的だったが、今回の提携により、わずか数秒でタイヤを点検し車両点検全体を1分未満に短縮することが可能になる。また、車両点検費用を抑え、点検結果の信頼性も高まる。

 プルーブステーション社が開発したソリューションに、同社は路面磁器スキャナー「ミシュラン・クイックスキャン」で培ったタイヤ点検技術を提供する。「ミシュラン・クイックスキャン」により自動車両点検機能が強化され、タイヤの摩耗をミリメートル単位の精度で自動かつ瞬時に確認できるようになる。

 「ミシュラン・クイックスキャン」は、路面の磁気スキャナーでタイヤ摩耗を自動測定する。すべてのブランドのタイヤと車両を、雨、雪など天候に関わらず測定可能で、電気機器無しに4時間以内に簡単に設置できる。また、汚れや泥を取り除く必要はなくメンテナンスも容易となる。15以上の特許出願をしたこのツールに加え、同社は独自の人工知能アルゴリズムでタイヤデータを精査分析する。

 同社コネクテッドモビリティサービスディレクターのアントン・トーマス氏は、「プルーブステーションとの提携は喜ばしく、デジタル点検の知識を蓄積する機会となる。強みを補完し合い活用することで、ミシュランのオープンイノベーションのアプローチを強化していく」と述べている。

 また、プルーブステーション社CEOのCedric Bernard氏は、「ミシュランと技術および事業提携できることを誇りに思う。この事業提携でグローバルにイノベーションを共有することで、車両点検で比類のない品質、速度、単価を実現できる」とコメントしている。

 

自動車両点検イメージ

自動車両点検イメージ

タイヤ摩耗を⾃動測定

タイヤ摩耗を⾃動測定

 

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