為替先物予約新システム導入 住友化学、業務効率化を推進

2021年05月12日

ゴムタイムス社

 住友化学は5月10日、為替リスクヘッジに関わる業務の効率化を目的に、為替先物予約の電子取引プラットフォーム「Refinitiv FXall」、および金融機関ごとに行われていた資金決済を一行にまとめる「CLS決済」を導入したと発表した。

 リフィニティブ社が提供する「Refinitiv FXall」は、為替先物予約の締結において、複数金融機関が提示する条件の比較から、予約締結および書面確認までの一連の作業を全てオンライン上で実行できる電子取引プラットフォームで、同システムの導入により、予約条件の改善や業務効率の向上、ペーパーレスを実現する。また、CLS銀行が提供するCLS決済は、主に銀行間の為替取引における決済リスク削減や資金効率改善を目的に利用されている決済方法で、今回、為替先物予約の資金決済において、三井住友銀行の「CLSサードパーティサービス」を通じてCLS決済を利用し資金決済の窓口を一行にまとめることで、決済件数の削減をはじめとする業務プロセスの簡略化を図る。同社は、これらのシステムの導入に伴い、これまで事業部ごとに行っていた為替リスク管理業務を財務部に集約し、為替リスクヘッジ比率の向上を図るととともに、業務の抜本的な効率化を進める。

 同社は、2019~2021年度中期経営計画の基本方針の一つに「デジタル革新による生産性の飛躍的向上」を掲げている。引き続き、デジタル技術を活用し、間接業務における効率化と質の向上を目指していくとしている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー