最後まで諦めない人に 横浜ゴムが入社式を開催

2021年04月01日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月1日、東京・新橋の本社で入社式を開催し、山石昌孝社長が本社採用の13人を前にあいさつした。

 山石社長は冒頭で、新型コロナウイルスの世界的な拡大により同社の経営環境や社会全体の仕組みが一変したことに触れ、「どのような状況であっても、ビジネスに言い訳は通用しない。確かな戦略があれば、こうした変化はチャンスに変えることができる」と述べた。

 続いて、同社が今年2月に公表した中期経営計画YX2023の中で、今後の方向性と3年間の目標を明確にしたことについて触れ、社員一人ひとりが「変革」をすることで、次の100年に向けた成長につなげていきたい旨を述べた。「この中期経営計画は、社員一人ひとりが意識を変え、仕事の仕方を変えてはじめて達成できると考えている。皆さんは、まず、研修・実習を通して仕事の基本を覚えていただき、当社の一員として力を発揮してもらいたい」と協力を求めた。

 さらに山石社長は、仕事をする上で重要だと考えるキーワードとして「安全とコンプライアンス」、「仕事に対する心構え」を挙げた。

 安全とコンプライアンスについては、「社員の安全は最も重要な基本であり、社員一人ひとりの取組みも非常に重要である」と述べた上で、「安全の基本は、リスクへの感度をあげることなので、研修中、小さなことでも危険を感じたら、迷わず動きを止め、その情報を研修の担当に報告することを心がけてほしい」と呼びかけた。また、不用意なSNS投稿などを例に挙げ「長い年月をかけて築き上げた信頼がちょっとしたミスによって失われ、企業の存続に影響する可能性もある。一度失った信頼を回復させることは、容易なことではない。皆さんも、今この瞬間から、横浜ゴムの社員としての誇りと自覚をもって、それにふさわしい、責任ある行動をお願いしたい」と自覚を促した。

 仕事に対する心構えについては、2016年に関連会社となったATG(アライアンスタイヤグループ)がコロナ禍の状況下でも販売数を伸ばしていることを例に挙げ、ATG従業員らの合理的、柔軟かつ諦めない姿勢を評価し、「日々の学び、経験がこうした力の基本となる」と説明した。山石社長は「学校の学びとは大きく異なり、ビジネスは結果を出して収益を出していくことが目的なので、自主的にアウトプットを出せるよう、自分で勉強をして、アウトプットに繋げるよう頑張ってほしい」と鼓舞した。

 最後に山石社長は、「これから始まる新人研修に全力で取り組んでほしい。よく考え、課題に真摯に取り組み、最後まで諦めない、そういう人になっていただくことを、当社の代表として期待している」と締めくくった。

あいさつに立つ山石社長

あいさつに立つ山石社長

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