北海道ゼロ・エミ大賞を受賞 横浜ゴムのグループ会社

2021年03月25日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月22日、同社グループ会社であるヨコハマタイヤリトレッドの北海道事業所が同月、「令和2年度北海道ゼロ・エミ大賞」の「大賞」を受賞したと発表した。2005年から始まった「北海道ゼロ・エミ大賞」で、タイヤメーカーが表彰されるのは初となる。

 「北海道ゼロ・エミ大賞」は、北海道が廃棄物の発生・排出抑制および二酸化炭素の排出抑制に関する意識の醸成や環境経営の普及を促し、循環型社会の形成促進と地球温暖化防止に資するため、道内で模範的な取り組みを行っている事業所を表彰している。

 リトレッドタイヤとは、摩耗により交換が必要となったタイヤのトレッド部に新しいトレッドゴムを再加工してタイヤの機能を復元し再使用するタイヤで、廃棄物の抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再利用(リサイクル)と3Rのすべてを網羅しており、更生タイヤとも呼ばれている。

 ヨコハマタイヤリトレッド北海道事業所は、北海道内で発生する使用済みタイヤからリトレッドタイヤを製造し道内で販売する地産地消事業を行っている。また、製造途中で発生するゴム資源も地元企業と連携してタイヤ以外の商品へリサイクル活用するなど完全ゼロ・エミッションを達成し、CO2削減活動も推進している。今回の受賞では、こうした積極的な環境保全に資する活動が評価された。

 なお、同事業所の環境・社会貢献活動は、これまでに胆振東部地震復興活動に対する勇払郡むかわ町長の感謝状(2019年)、ウトナイ湖サンクチュアリ環境保護活動に対する日本野鳥の会の感謝状(2020年)、苫小牧市ワークライフバランス等企業表彰の未来を見つめる職場づくり賞(2020年)などを受賞している。

 同社では、ESG経営において「未来への思いやり」をスローガンとして掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を進めていくとしている。

リトレッドタイヤ「903ZW」

リトレッドタイヤ「903ZW」

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