旭化成が生産能力増強決定 LIB用セパレータ「ハイポア」

2021年03月19日

ゴムタイムス社

 旭化成は3月15日、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータ「ハイポア」の生産能力増強を決定したと発表した。

 今回の生産能力増強は宮崎県日向市の同社既存工場敷地内で行われる。設備投資額は約300億円で、生産能力は約3・5億㎡/年、2023年度上期商業運転開始予定。

 LIB市場は、電気自動車等の車載用途を中心に急速に成長している。同社グループは、LIB用セパレータとして「ハイポア」と「セルガード」を有し、湿式膜と乾式膜の双方を手がけるメーカーとしてグローバルリーディングポジションを確立している。現在、湿式膜は滋賀県守山市および宮崎県日向市に、乾式膜は米国ノースカロライナ州に生産拠点を置き、環境に配慮した積極的な事業拡大を図っている。

 同社グループのLIB用セパレータの生産能力は、今回の増強により湿式膜が約13・5億㎡/年、乾式膜が約5・5億㎡/年、合計約19億㎡/年となる。同社は、今後も需要の伸びに合わせて積極的な能力増強を行い、顧客の要求に応えていくとしている。

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