仏ネオラインと海上輸送契約 ミシュラン、脱炭素物流推進

2021年03月18日

ゴムタイムス社

 ミシュランは3月15日、脱炭素海上輸送サービスを提供するフランスのネオラインと海上貨物輸送の契約を締結し、2023年までにカナダ―フランス間のタイヤ輸送を開始すると発表した。脱炭素海運では、大西洋横断の海上輸送で現在のCO2排出量を90%削減することが可能となる。

 同社は既に、2050年までに世界中の全工場でCO2排出量をゼロにするゼロ・エミッションに取り組んでいる。ネオラインとの提携は、物流面での脱炭素化を推進する最初の取り組みとなる。

 フランスの新興企業であるネオラインは4200㎡の帆を持つ全長136mの貨物船の船主で、風力エネルギーによる脱炭素海上輸送サービスを提供している。フランスの主要な業界各社は、サプライチェーンのエネルギー転換を目標にネオラインとの協業を始めている。

 同社はネオラインと2023年までに大西洋横断ライン航路を開設、1年後に二隻目が稼働予定になっている。同社はネオラインに、最終的にミシュラングループのコンテナ輸送の50%を委託予定としている。

 同社グループのサプライチェーンディレクターであるピエール=マルタン・ユエ氏は、「脱炭素輸送における初の取組みは、ロジスティクス分野のCO2を、2030年に2018年比で15%削減するミシュランのCSR戦略と完全に一致している。私たちはネオラインとの新たな提携で、脱炭素化のイノベーションを促進していく」と述べている。

 

ネオラインと海上貨物輸送の契約を締結

ネオラインと海上貨物輸送の契約を締結

 

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