実用的ポリマー英語表現講座No.3 仕事や論文作成に役立つ英文作成のポイントと例文

2021年02月06日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
*記事で使用している図・表はPDFで確認できます。

仕事や論文作成に役立つ英文作成のポイントと例文

実用的ポリマー英語表現講座No.3

ゴム薬品コンサルタント 太智重光

今月の代表フレーズ
原因・理由の可能性の程度を、「may」等の助動詞、「probably」等の副詞で表現する

The higher Mooney viscosity of the polymers may be caused by interchain hydrogen bonding.
そのポリマーの高いムーニー粘度は、分子間水素結合により引き起こされたのかもしれない。

1.原因帰結の英語表現
第3回目は、原因帰結の表現法です。

例1: This result is reasonable because the strongest oxidation should happen at the surface region.
(最も強い酸化は表面付近で必ず起こるため、この結果は妥当である。)

例2:The aging in the presence of oxygen at high temperature causes very fast fatigue crack growth of the NR vulcanizates, because of the changes in the crosslink structures.
(酸素存在下での高温での老化は、加硫鎖構造が変化するため、NR加硫物に非常に速い疲労クラックの成長を引き起こす。)

①「because」が基本で、ポジティブな結果とネガティブな結果の両方に用いられる。
②「because of」の使用も比較的多く、名詞・名詞句で理由・原因を記載。

例3: This difference is most likely due to its slightly lower saturation level (83%) and not due to the presence of the antioxidant.
(この差は、ほとんどがわずかに低い飽和レベル(83%)のためで、老防があったためではない。)

①「due to」は、元来はネガティブな結果の理由・原因に


 



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