【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情56 2020年を振り返って 加藤進一

2021年01月18日

ゴムタイムス社

 2020年はコロナ一色でした。2月の武漢での新型コロナウイルスの発生から始まり、その後ヨーロッパ、米国、そして日本に広まりました。いまでもその影響は収まっていません。

 ゴム原材料の動きから見ると、日本では昨年5~6月とゴム、タイヤ生産が半減し、現在のゴム産業の状況はコロナ前の90%ぐらいまで戻りましたが、それ以上の回復は遅れています。確かに10月以降はかなり回復が進みましたが、一方、ゴム原材料の不足が顕著になっています。合成ゴムのEPDM、VAMACやゴム薬品の一部の不足が激しいようです。昨年4~6月に生産を絞っていたため、そのため原材料の在庫が極端に少なくなっています。春までは世界中でこの状態が続くでしょう。

 世界中でほぼ同じような

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