TPE特集旭化成 道路用アスファルト改質剤を開発 道路寿命の長期化に寄与

2020年12月05日

ゴムタイムス社

 旭化成(東京都千代田区、小堀秀毅社長)のパフォーマンスプロダクツ事業本部で取り扱う熱可塑性エラストマー(TPE)は、水添スチレン系エラストマー(SEBS)の「タフテック」「S.O.E.」と、スチレン系エラストマー(SBS)の「タフプレン」「アサプレンT」、スチレン系特殊透明樹脂 の「アサフレックス」(SBC)。

 同社のTPEの用途は、医療用途、自動車、電子材料、食品包材、衛生材料、スポーツシューズのミッドソールなど多岐に渡り、国内外顧客数は多い。

 今年度の上半期の需要動向によると、新型コロナの影響を受け「全体的にどの産業もコロナの影響を受け、タフテックをはじめ、タフプレンやアサプレンなど9月末まで厳しい環境下となり、前年に比べ苦しい展開を迎えた」(同社)と振り返る。

 ただし、食品包材や道路のアスファルト用途の樹脂改質剤はコロナ禍でも影響は受けたものの、比較的堅調に推移した。そのほか、スチレン系特殊透明樹脂のアサフレックスでは、「ペットボトルのシュリンクフィルム需要がコロナ禍で需要が落ちた。一方新型コロナウイルス感染対策として、飛沫感染防止板の需要が発生した」(同社)という。

 足元の動向は「各産業がグローバルで徐々に工場が再開し経済活動も活発になりつつある。厳しい中でもスチレン系TPE事業は比較的健闘しているのではないか。今後成長が見込める事業であることを確信している」(同社)と捉えている。

 18年に買収した米国の自動車内装材メーカーであるセージ・オートモーティブ・インテリアズとのシナジーの進捗状況については、「自動車

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