フィルム事業は増収増益 東洋紡の4~9月期

2020年11月12日

ゴムタイムス社

 東洋紡の2021年3月期第2四半期決算は、売上高は1575億700円で前年同期比4・5%減、営業利益は104億2000万円で同6・2%減、経常利益は58億6200万円で同34・6%減、四半期純利益は26億4200万円同0・8%減となった。

 フィルム・機能マテリアルでは、売上高は738億円で前年同期比23・1%増、営業利益は87億円で同19・5%増。フィルム事業が好調に推移した結果、増収増益となった。

 モビリティの売上高は150億円で同32・3%減、営業損失は13億円(前年同期は営業損失4億円)。コロナ感染拡大による世界的な自動車減産の影響などで減収減益となった。エアバッグ用基布はタイ、米国を中心に販売が落ち込み、エンジニアリングプラスチックは中国、米国を中心に回復傾向はみられたものの、前年同期に比べ販売が減少した。

 生活・環境の売上高は502億円で同21・4%減、営業利益は18億円で同26・8%減となった。コロナ感染拡大の影響を受け、衛生材料など生活資材が特需により販売を伸ばした一方、衣料繊維、スーパー繊維は、前年同期に比べ減収減益となった。

 ライフサイエンスの売上高は124億円で同1・1%減、営業利益は16億円で同20・4%減。バイオ事業はコロナ感染拡大によるPCR検査用試薬の需要が拡大し、メディカル事業は販売が堅調に推移したが、医薬事業が苦戦し、前年同期に比べ減収減益となった。

 通期の連結業績予想に変更はなく、売上高が3300億円で前期比2・8%減、営業利益が200億円で同12・3%減、経常利益が140億円で同22・4%減、親会社株主に帰属する純利益が70億円で同49・2%減を見込んでいる。

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