医療機器低調で減収減益 不二ラテックスの4~9月期

2020年11月10日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2021年3月期第2四半期連結決算は、売上高が32億1200万円で前年同期比14・1%減、営業利益は2100万円で同47・8%減、経常利益は700万円で同87・5%減、四半期純利益は800万円で同81・8%減となった。

 セグメント別では、医療機器事業は売上高が10億7300万円で同5・6%減、セグメント損益は1億700万円の損失(前年同期は8600万円の損失)となった。セグメント損益は、売上減少に加えて競争激化に伴う利鞘の縮小、栃木千塚工場の竣工に伴う償却負担増加等もあり損失となった。

 主力のコンドームは、国内市場においては、商品の認知度向上を狙いにWeb広告や販促企画を展開し、大型小売店や大手ネット販売を中心とした販路開拓に継続的に注力した。消費の減少傾向、価格の二極化、新素材製品のシェア上昇により厳しい状況が続くものの、新素材コンドームSKYNの定番化、ネット販売の伸長により売上は堅持した。しかし、海外市場においては、特に中国市場における需要後退を受け、販売が減少した。また、超音波診断装置等のプローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品については、新型コロナウイルス感染症拡大による一般診療需要減少への影響が想定以上に拡大したことや、欧州向け輸出の一時停止等が影響した。

 精密機器事業の売上高は、19億円、同18・0%減。セグメント利益は、3億1100万円、同14・2%減となった。

 通期の連結業績予想に変更はなく、売上高が68億円で前期比5・7%減、営業利益は1億5700万円で同338・9%増、経常利益は8800万円で159・4%増、当期純利益は6100万円を見込んでいる。

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