カーボンブラックは9割減益 東海カーボンの1~9月期

2020年11月06日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの2020年12月期第3四半期連結決算は、売上高は1446億2300万円で前年同期比27・2%減、営業利益は74億400万円で同84・8%減、経常利益は61億5700万円で同87・2%減、四半期純利益は10億1800万円で同96・7%減となった。
 セグメント別では、カーボンブラック事業は、売上高が504億円で同37・3%減、営業利益は6億4800万円で同91・9%減となった。コロナ感染拡大を受け、対面業界であるタイヤメーカーを始めとした各社の活動が大幅に停滞し、販売数量は前年同期比で減少した。また、利益は販売価格の下落と生産調整による原価率上昇等により減益となった。
 黒鉛電極事業は、売上高が302億8200万円で同58・5%減と、営業利益は3億1800万円で同99・1%減。昨年から継続する世界的な景気減速に伴う鉄鋼市況の悪化とコロナ拡大等により世界の鉄鋼業界操業は落ち込んだ。鉄鋼生産量は4月を底として回復基調ではあるものの、前年同期比では同社の黒鉛電極販売量は減少した。また、黒鉛電極市況の悪化や生産調整による原価率上昇で、営業利益についても前年同期比で減少した。
 なお、同社は2020年12月期第3四半期において特別損失を計上するとともに、前回8月に発表した通期業績予想を修正した。それによると売上高は1900億円で前期比27・5%減、営業利益は61億円で同88・8%減、経常利益は50億円で同90・6%減、当期純利益は5億円で同98・4%減を見込む。

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