中国タイヤメーカーと和解 住友ゴム提起の侵害訴訟で

2020年10月30日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は10月29日、ティムソンブランドを展開する中国のタイヤメーカー腾森橡胶轮胎(威海)有限公司に対して特許権(中国特許番号ZL201110212627・X)と意匠権(中国意匠権番号ZL201130113641・5)に基づく侵害差止等請求訴訟を北京知的財産裁判所に提起していたが、北京知的財産裁判所の調停により和解が成立したと発表した。

 対象となった意匠権は、同社モトクロス競技用タイヤ 、ダンロップ「ジオマックスMX52」のトレッドパターンに関する権利、特許権は同社のタイヤテクノロジー「プログレッシブ・コーナリング・ブロック・テクノロジー」に関する権利。

 同社は2019年1月11日、同社が特許権と意匠権を持つ自動二輪用タイヤのパターンを使用してタイヤを製造、販売した腾森橡胶轮胎(威海)有限公司の行為は同社の知的財産権侵害に該当するとして北京知的財産裁判所に提訴した。腾森橡胶轮胎(威海)有限公司は侵害行為を認めた上で侵害行為を停止し、和解金を支払うことで同社と合意し、和解が成立した。

 同社グループは知的財産権を重要な資産ととらえ、知的財産の不正使用行為・侵害行為に対して厳正な対処を今後も継続し、最新の技術開発とともに知的財産の確保と活用を積極的に進めていくとしている。

 

ダンロップ「ジオマックスMX52」

ダンロップ「ジオマックスMX52」

タイヤテクノロジー「プログレッシブ・コーナリング・ブロック・テクノロジー」

タイヤテクノロジー「プログレッシブ・コーナリング・ブロック・テクノロジー」

 

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