ゴム・樹脂ホース特集 十川ゴム 機能や付加価値のある製品を提案 特殊ケミカル系ホースの開発に取組む

2020年10月05日

ゴムタイムス社

 十川ゴム(大阪市西区、十川利男社長)のゴム・樹脂ホース製品は、自動車を始め、油圧機器や土木建設、船舶・車両、食品など幅広い産業で活躍している。

 20年度(4~6月)のゴムホースの需要動向は、用途別では自動車用が前年同期比20%減、高圧用が建機関係の減少により同20%弱減、その他は同10%減となり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて落ち込んだ。構造別では編上げ関係が同10%減、布巻・バンドレス関係は前期並みで推移している。

 一方、樹脂ホースは、スプレー関係が同10%減、家電関係は横ばい、水栓関係は同5%増、食品関係は同若干増となった。

 6月以降のホース需要を見ると、自動車生産の回復に伴い、自動車用が徐々に回復に向かっていることから、上期全体では10%強の減少になる見通しだ。

 ホース事業を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の収束が見えておらず、非常に不安定な状況にある。ただ、こうした不安定な時期だからこそ視野を広く持ち、これまで他社が開発してこなかった製品群にも目を向け、「新たな工夫を加えることで製品を開発することも重要になる」(同社)と考えている。

 製品開発では、IoT時代において

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