着色剤|プラスチック添加剤

2020年08月03日

ゴムタイムス社

1.概要
着色剤は、プラスチックを着色するものであるが、そのほか光の遮断、反射、吸収により製品に耐光性を付与する役割もある。着色剤には、無機顔料、有機顔料、および染料があるが、染料は耐光性に劣るので前2者が中心に使用されている。着色剤は金属系の顔料が多く使用されるため、各プラスチック業界では毒性問題に注目し、自主規制を行い、毒性の少ない安全なものの使用と同時により安全なものへの切り替えが行われている。

2.着色剤の必要特性
① 少量で鮮明に着色する。
② 分散性が良い。
③ 毒性が少ない。
④ 耐熱性で、しかもプラスチックの分散を促進しない。
⑤ 移行性が無い。
⑥ 耐溶剤性、耐薬品性である。
⑦ 耐候性に優れること。
無機顔料は③~⑥に優れているが、①、②に劣る。一方、有機顔料、染料などは無機顔料の性質と反対である。多くの着色剤は、本質的にプラスチックとは相溶しないため、着色力を増すためには粒子を小さくする。
プラスチックは高温で成形する場合が多いため、加工温度で変色しないかどうか確認しておく必要がある。また、成形品での耐候性、耐溶剤性も大切な性質である。

3.着色剤の使用形態

全文:約933文字

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