新型コロナ治療薬の開発加速 カネカと国立感染症研究所

2020年06月23日

ゴムタイムス社

 カネカは6月22日、日本医療研究開発機構(AMED)の「新型コロナウイルス感染症に対する治療薬開発」の採択を受け、開発を加速していくと発表した。同社と国立感染症研究所は、「新型コロナウイルス感染症の治療用ウイルス中和抗体の開発」を共同で進めている。

 現在、世界中で新型コロナウイルスに対する医薬品として、治療薬やワクチンの開発が急速に進められている。同社は、東京理科大学と共同で開発した体外免疫法を用いることによって、新型コロナウイルス及びその変異型に対する抗体医薬品の開発を計画している。同社は製薬企業と共同で、2021年度中に臨床試験の開始を目指していく。

 また、新型コロナウイルスに対しアビガン錠の原薬生産、またカネカユーロジェンテック社(ベルギー)ではベルギー政府の要請によりPCR検査試薬の製造供給を強化している。さらにワクチンとして早期実用化が期待されているmRNAやプラスミドDNAの製造体制を既に整えている。

 同社はこれからも革新技術を駆使し、感染症に対抗するための多面的なソリューションを提供していくとしている。

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