減収も営業益は80%増 川口化学の12~2月期決算

2020年04月22日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の2020年11月期第1四半期連結決算は、売上高が17億2100万円で前年同期比3・2%減、営業利益は5200万円で同80・1%増、経常利益は5500万円で同64・9%増、四半期純利益は4000万円で同83・1%増となった。

 化学工業薬品事業の売上高は17億1200万円で同3・2%減、セグメント利益は4500万円で同108・0%増となった。

 ゴム薬品の売上は10億300万円で同9・6%減となった、国内向けについては、工業用品向け薬品は、国内自動車販売や生産が前年同期を大幅に割り込んだうえ、海外市況の減速の影響を受けた。ただ、顧客需要動向への積極対応を行い、加硫剤と老化防止剤の売上が伸びた結果、国内全体では前年同期並みの売上となった。タイヤ向け薬品は、海外品との競合が激しくなったことや、顧客の稼働減もあり、前年同期の売上を下回った。合成ゴム向け薬品は、国内生産が低調に推移し、全体では売上が前年同期を下回った。海外向けは、中国の生産活動において新型コロナウィルスの影響を受けたことや、東南アジア諸国でも自動車生産が前年同期を下回り、売上は前年同期を下回った。

 樹脂薬品部門の売上は1億7000万円で同18・9%減。国内は主要顧客のアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が低調で推移した。その中、顧客要望への対応の結果同社の主要製品はやや販売が増加し、売上は前年同期を上回った。海外は、顧客の需要減や為替影響により受注が減少し、売上は前年同期を下回った。

 通期の連結業績予想は、売上高が76億円で前期比1・5%増、営業利益が1億8000万円で同5・6%減、経常利益が1億8000万円で同3・9%減、親会社株主に帰属する純利益が1億3000万円で同11・4%減を見込んでいる。

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