エンプラに新グレード追加 BASF、PVC製窓枠強化

2020年03月17日

ゴムタイムス社

 BASFは3月16日、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂との共押出に使用可能なエンジニアリングプラスチック「ウルトラデュアー」の新グレードを開発したと発表した。

 この新しいグレードは、押出成形プロセスによりPVC樹脂製の窓枠を機械的に強化する。また、既存の主要な特性も保持しているため、ウルトラデュアーの高い剛性によりPVCと結合することで、従来のスチール窓枠を強化でき、共押出された窓枠は溶接可能で、既存の設備で加工できる。窓メーカーではスチール関連のプロセスを省くことができ、生産工数が削減されるほか、ウルトラデュアーで強化された窓枠は軽量のため、製造時や建物への設置時の取り扱いが容易になる。そのほか、断熱性の向上に加え、設置時の寸法安定性が高く、設置後の収縮がほとんどない。加えて、溶融温度が大幅に低下したことで、溶融点がPVCの処理温度に非常に近くなり、PVCなどのポリマーとの共押出プロセスがさらに簡素化される。さらに、よりスリムな形状を成形することも可能となる。

 近代的な断熱材は効果的な気候保護に欠かせないものであり、新築、改築にかかわらず、建物の窓枠にも同様のことが言える。高品質な同社のウルトラデュアーは、多くの産業アプリケーションで使用されており、ガラス繊維を55%配合したこの特殊なウルトラデュアーの開発により、窓枠加工メーカーおよび窓メーカーの双方に貢献する。

 PVCを使用した窓枠のリサイクル率は、多くの国で伸び悩んでいる。PVCと同社の新しいウルトラデュアーのハイブリッド窓枠は、一般的なリサイクル施設で分離、回収が可能となる。窓枠メーカーでは、この2つの素材を分離して新たな窓枠に使用できるようリサイクル設備の改修が進んでおり、将来的には提携する窓枠メーカーからの産業廃棄物やスクラップを再処理することができる。そのほか、新しいウルトラデュアーは、他の産業に対しても魅力的で、外枠を補強し、軽量性かつ高剛性や高断熱性が求められる場合や、特に高温環境が重要な場所に適している。

ウルトラデュアーの新グレードで窓枠特性を改善

ウルトラデュアーの新グレードで窓枠特性を改善

PVC樹脂との共押出に使用可能なウルトラデュアー

PVC樹脂との共押出に使用可能なウルトラデュアー

 

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