女性管理職を30%に拡大へ BASFが2030年に

2020年03月05日

ゴムタイムス社

 BASFは3月3日、管理職に占める女性比率を2030年までにグローバルで30%に引き上げることを目指すと発表した。
 同社は2015年以降、2021年までに同比率を22~24%とすることを目標に掲げてきた。昨年末時点での比率は23・0%となり、目標を前倒しで達成した。

 リーダーシップチームにおいてより良いジェンダーバランスを保つという同社の目標は、世界中の同社グループを対象としている。同社は、取締役会に続く3階層のリーダーシップレベルに特に重点を置いている。こうしたリーダーは、多様な企業文化の発展に大きく貢献することができ、これにより、同社は魅力的な雇用主となることができる。取締役会に続く3階層のリーダーシップレベルにおける女性リーダーの比率は、昨年末時点で15・8%となっている。

 マーティン・ブルーダーミュラー取締役会会長は、「当社のリーダーシップチームに女性や女性がもつ能力をこれまで以上にうまく取り込んでいきたいと考えている。研究志向の企業だからこそ、私たちは多様な考え方や働き方の価値を理解している。お客さまに向けた革新的なアイデアやソリューションは、異なる視点から生まれている」と述べている。

 目標達成のため、同社ではすべてのリーダーが新たな目標に向けて取り組んでいくことにしている。優秀な女性社員の早期発掘・登用と育成、長期的な後継者育成プランが目標達成に寄与する。同社のリーダーシップポジションの大半は社内育成に伴う昇格によるものとなる。個人に合わせた指導やトレーニングプログラムを提供することで、若いリーダーを支援していく。

 同社は2016年以降、ドイツ全土を対象としたイニシアチブ「Chefsache」に参加している。これは、産官学のリーダーから成るネットワークで、ドイツにおける女性管理職の比率を高めるなど、社会的変革を起こすことを目指している。

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