住友理工、創立90周年 100周年に向け果敢に挑戦

2019年12月23日

ゴムタイムス社

 住友理工は12月20日、同日をもって創立90周年を迎えたと発表した。

 同社は、1929年に昭和興業として創業。翌1930年に蒲田調帯に社名変更し、ゴムベルトの製造を開始した(2003年に事業譲渡により撤退)。1937年の住友電線製造所(現・住友電気工業)による資本参加を機に「東海護謨工業」に改称、1950年代に現在の主力製品となる防振ゴムやホースなどの自動車用部品事業に参入した後、1961年に「護謨」の文字をカタカナとする「東海ゴム工業」へと社名を改めた。さらに、2014年には、新事業・新領域への進出を加速させる原動力とするため、信頼の厚い世界ブランドである「住友」と、高分子材料技術に代表される理化学・工学の技術を意味する「理工」を組み合わせた「住友理工」に社名を変更した。

 同社が主な事業活動を展開する自動車産業では、「100年に一度の大変革」と呼ばれる時代の大きな転換期を迎えている。また、自動車業界にとどまらず、産業における技術革新・変化の流れは以前とは比べ物にならないほど速さを増す一方、環境問題への対応や企業に求められる責任もますます重いものとなっている。同社は、「創業以来培ってきた技術力・モノづくり企業としての矜持を胸に、スピード感を持って果敢にチャレンジしていくことが不可欠」としている。

 同社は「私たち住友理工グループは、住友事業精神が謳う『信用確実』『不趨浮利』、事業運営の基本である『S・E・C・―Q・(安全・環境・コンプライアンス―品質)』を忠実に守りながら、世界中で必要とされる『GlobalExcellentManufacturingCompany』、すなわち『人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業』への成長を目指して、創立100周年に向けたこれからの10年も一歩ずつ、着実な歩みを続けていくとしている。

 

1942年の四日市工場

1942年の四日市工場

創業者の蒲田善蔵氏

創業者の蒲田善蔵氏

松井徹代表取締役社長

松井徹代表取締役社長

 

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