市場変調で営業益3割減 フコクの19年3月期

2019年05月16日

ゴムタイムス社

 フコクの19年3月期連結決算は、売上高が779億4900万円で前期比3・6%増、営業利益は19億8300万円で同29・7%減、経常利益が21億700万円で同23・7%減、当期純利益は26億9000万円の損失(前期は2億4300万円の損失)となった。
 米中貿易摩擦に起因する市場や為替の変調、材料費や人件費の上昇等の要因が重なり、減益となった。純利益は、機能品事業で固定資産の減損損失を計上したことなどで損失となった。
 セグメントのうち、機能品事業は、売上高が342億6100万円で同1・4%増、セグメント利益は16億5800万円で同34・8%減。国内外で受注が概ね堅調に推移したが、材料費や人件費の上昇等により減益となった。
 防振事業は、売上高が299億4500万円で同6・0%増、セグメント利益は25億4600万円で同7・7%減。中国のTHAAD問題に起因する減益インパクト等により減益となった。
 ホース事業は、売上高が37億500万円で同6・6%増、セグメント利益は1億7100万円の損失(前期は2億7600万円の損失)。
 20年3月期の通期予想は、売上高が790億円で前期比1・3%増、営業利益は20億円で同0・8%増、経常利益は22億円で同4・4%増、当期純利益は16億円を見込む。

フコク

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