スマートエネルギーウィーク開催 各社独自の開発品をPR

2019年03月04日

ゴムタイムス社

 太陽光・風力発電、燃料電池、新電力ビジネス、再エネ資源リサイクルなど9分野の展示会で構成され、日本最大の新エネルギーの展示会である「スマートエネルギーウィーク2019」が2月27日~3月1日まで東京ビックサイトで開催され、二次電池展を中心にゴム関連企業が6社出展した。

会場の様子

◆テクノ月星
 福岡パビリオンにて展示を行った同社は、福岡県工業技術センターと共同開発した高圧水素・耐寒用Oリングに絞って紹介した。高圧水素に対する耐久性を高め、マイナス40℃~プラス85℃での水素圧力サイクル試験を3万回クリアしたほか、マイナス65℃での高水素シールも実証済み。従来品に比べ低膨張で、ブリスタの発生を抑制し、物性変化が少ないのが特長で、水素を冷却するプレクールラインにも対応する製品となり、同社は燃料電池車や水素ステーションへの展開を図る。

テクノ月星

◆日本ゼオン
 独自のポリマー技術でリチウムイオン電池関連の材料を提供している同社は、電池用バインダーを中心に訴求した。電極膨らみ抑制及びセル寿命の改善する「負極用バインダー」や高電位下での寿命特性を改善する「水系正極用バインダー」、セパレータとの優れた密着性と耐熱収縮を実現した「機能層バインダー」などをパネルを使い説明した。また、1995年の発売開始以来、高い信頼と実績を誇る「円筒電池向けシール材」も紹介し、高い製品開発力をPRした。

日本ゼオン

◆大阪ソーダ
 高機能の各種電池材料を提案した。「電解質ポリマー」は、低い結晶性やリチウム塩などとの良好な親和性が特徴。「蓄電デバイス用水系バインダー」は、低抵抗と高結晶を両立した水系エマルジョンバインダー。また、「高導電性カーボンナノチューブ」は、大学発ベンチャー企業の名城ナノカーボンとの共同開発品で、高結晶かつ極細で良好な導電性を備える。これらを紹介し、同社が有機合成とポリマー合成の技術に電気化学技術を融合させ、EV・電池関連素材を開発していることをアピールした。

大阪ソーダ

◆カンセンエキスパンダー工業
 創業80年の歴史を有し、国内で唯一のエキスパンダーロール専業メーカーである同社は、

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