海外不振などで減収減益 藤倉ゴム工業の4~12月

2019年02月14日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高が249億2700万円で前年同期比1・5%減、営業利益は9億5100万円で同53・3%減、経常利益は10億8800万円で同51・0%減、四半期純利益は7億6800万円で同54・2%減となった。

 セグメント別では、産業用資材は、売上高が160億7900万円で同0・9%減、営業利益は5億7000万円で同55・6%減。工業用品部門は、国内が自動車、住宅機器、設備投資関連など総じて好調だったものの、海外は北米の自動車部品メーカーの在庫調整や中国市場の減速の影響を受けたほか、材料費、運賃が値上がりしたため減益となった。制御機器部門は、液晶・半導体関連メーカーの設備投資が減速し、産業機械メーカーが低調だった影響を受け減益となった。電気材料部門は、電力・情報通信などのインフラ工事用部材の受注が順調に推移し増益となった。
 引布加工品は、売上高が38億4900万円で同6・1%増、営業利益は2億900万円で同21・6%増。引布部門は、、高耐熱ゴムシート、電気電子製品向けゴムシートが好調だったものの、自動車市場が低迷し減益となった。印刷材料部門は、高付加価値製品に支えられ売上を維持したが、製造費用が増加し減益。加工品部門は、国内外において救命設備など舶用品が好調で増益となった。
 通期予想は5月に公表した予想を下方修正し、売上高は334億円で前期比1・2%減、営業利益は11億円で同45・0%減、経常利益は13億円で同31・6%減、当期純利益が10億円で同33・3%減を見込んでいる。

 

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