ゴム関係用語集|ゴムの基礎知識

2020年06月12日

ゴムタイムス社

圧縮成形 あっしゅくせいけい compression moulding 被成形物を金型キャビティ内に直接置き、金型を閉じ、加圧して成形する工程。
硫黄加硫系 いおうかりゅうけい conventional sulfur vulcanizing system 加硫剤として比較的多量の単体硫黄を用いる。ジエン系ゴムに用いるような、はん用加硫系。最適加硫では主としてポリスルフィド、ジスルフィド架橋、および非架橋型結合硫黄を含む網目構造が得られる。
色うつり(糸およびフォーム裏打ち織物における) いろうつり colour staining(of thread and form) 糸または織物による、意図しない色の移行。例としては、着色を意図しない染料または着色剤を含む水、ドライクリーニング用溶剤または類似液体に浸せきしたときの色の移行、染色した他の材料と直接接触し、ブリードまたは昇華によって起こる色の移行などが挙げられる。
ウィッキング(引布における) うぃっきんぐ wicking(coated fabric) wicking(coated fabric) 圧力差または毛細管現象によって、繊維に沿って生じる、気体または液体の移動。圧力差または毛細管現象によって、?ゴムを被覆した布の繊維部分の糸に沿って生じる気体または液体の移動。
永久圧縮ひずみ えいきゅうあっしゅくひずみ compression set 圧縮変形を起こす力を完全に除去した後も残存する変形。固形ゴムでは、圧縮永久ひずみは、規定の条件下で測定し、一般に元のたわみまたは変形に対する百分率で表す。スポンジ材料では、圧縮永久ひずみは、規定の条何下で測定し、一般に元の厚みに対する百分率で表す。
エボナイト えぼないと ebonite 通常、硫黄の作用によって、硬さが得られる硬質のゴム材料。ジエン系ゴムと多量の硫黄とを組み合わせたときに生じ、ガラス転移温度の上昇の結果として高硬度が得られる。
エラストマー えらすとまー elastomer 弱い力で変形し、力を除いた後、急速にほぼ元の形状寸法に戻る高分子材料。
押出し おしだし extrusion ダイを通して材料を連続的に成形する操作。
押出機 おしだしき extruder 材料をスクリュまたは油圧ラムによって、ダイを通過させて、材料を連続して成形する機械。
汚染 おせん stain ゴムまたは他の接触するものに生じる汚れ。汚染の分類としては、移行汚染、浸透汚染、?接触汚染および溶出汚染がある。
オゾン劣化防止剤 おぞんれっかぼうしざい antiozonant オゾンによる劣化を遅らせるために用いる配合剤。

 

カーボンブラック かーぼんぶらっく carbon black 炭化水素の不完全燃焼または熱分解によって得られる、ほぼ95%以上の炭素からなる物質で、かつ、コロイド大のほぼ球状の粒子の形をなしており、さらに集合して粒子集合体となっている数百ナノメートル以下の物質。
架橋(1)(状態における) かきょう crosslink 加硫の結果生じる、?二つのゴム分子鎖間もしくは同一ゴム分子鎖内の二つの部位を結合する化学結合または原子(団)。
架橋(2)(行為における) かきょう crosslinking(the act of) 網目構造を作るため、ゴム分子鎖間または分子鎖内に架橋を生成させる行為。
架橋助剤 かきょうじょざい coagent 非硫黄加硫系において、低濃度で架橋効率を増加させ、特性を変化させるのに用いる配合剤。この用語は、一般に有機過酸化物による加疏の改良に用いる添加剤と同一である。
加工助剤 かこうじょざい processing aid ゴム配合物または混合物の加工性を改良する配合剤。
可塑剤 かそざい plasticize ゴムまたはゴム製品に柔軟性を与えるために用いる配合剤。とくに低温時に効果的である。
可塑性 かそせい plasticity 原料ゴムまたは未加硫ゴム混合物において、変形させた力を除去した後も、その変形を保つ性質。「高可塑性」は変形したままであることを示す。
カップリング剤 かっぷりんぐざい coupling agent(for filler) 充てん剤粒子とゴムとの間に化学結合を作ることによって、補強効果を高める配合剤。
加硫 かりゅう valcanization, cure 化学構造を変化させ、架橋することによって、ゴム弾性を付与、回復もしくは改良したり、または広い温度領域にわたって、弾性を付与された状態に変化させる工程。硬質化するまでの工程をいう場合もある。
加硫剤 かりゅうざい vulcanizing agent, curative, curing agent ゴムに架橋を生じさせる配合剤。
加硫促進剤 かりゅうそくしんざい accelerator 加硫速度の増大および/または加硫物の物性を向上させるために、加硫剤とともに少量用いる配合剤。
加硫不足 かりゅうぶそく undercure 最適加硫に到達していない加硫状態。加硫不足は、一般に、加硫および二次加硫の時間が短かすぎ、温度の低すぎ、加硫剤の量が少なすぎ、またはこれらの組合せによって生じる。
加硫プレス かりゅうぷれす platen press, daylight press 金型を加圧する熱板を2枚以上備えたプレス。プレスと同義語。
加硫戻り かりゅうもどり reversion 空気が遮断された状態で、過加硫による加硫物のモジュラスおよびモジュラス関連の性質が低下する現象。この現象は、加硫温度で長時間放置することによって起こる。加硫戻りは、架橋密度の減少によって生じる。
カレンダ かれんだ calender 表面温度、ロール間げきおよび回転数を選択できる、2本以上の平行なロールをもつ装置。
機械的疲労限界 きかいてきひろうげんかい mechanical fatigue limit 繰返し変形において、化学的作用のない状態で疲労寿命の著しい減少を生じない程度に、試験片または製品に加えられる最大の繰返しひずみ。
キャビティ きゃびてぃ cavity 成形品を形作るために充てんされる金型内の空間。
共重合 きょうじゅうごう copolymerization 2種類以上の異なる単量体からの重合体の生成。
共重合体 きょうじゅうごうたい copolymer 2種類またはそれ以上の異なる単量体から合成された重合体。この用語は、lUPACでは “2種類以上の単量体からなる重合体” と定義されているが、この規格の定義は、ゴム産業に特有のものである。
屈曲き裂防止剤 くっきょくきれつぼうしざい anti-flex-cracking agent 周期的変形によって生じるき裂の発生および生成を遅らせるために用いる配合剤。
屈曲寿命 くっきょくじゅみょう flex life 所定の方法で屈曲される試験片が、規定の疲労状態となる屈曲回数。
クロスヘッド くろすへっど cross-head 抑出機のシリンダの中心線に対し、直角方向に、ゴムまたは樹脂の材料が押出される押出機ヘッド。T-ヘッドともいう。
原料ゴム げんりょうごむ raw rubbe ゴム製品を製造するための天然ゴムまたは合成ゴム。生ゴムともいう。通常はベール分は包装品。通常は配合剤を含まないが、オイルおよび/または充てん剤を含むものもある。
合成ゴム ごうせいごむ synthetic rubber 1種類または2種類以上の単量体を重合して得られる原料ゴム。
粉付け(行為における) こなづけ dusting?(the act of), chalking(the act of) 他の表面との粘着を防ぐため、ゴムの表面に粉末を散布する操作。
混練機 こんれんき mixer 機械的なせん断作用によって、ゴム中に配合剤を混練し、分散させて、混合物または配合物を作るための機械。

 

サーマルカーボンブラック さーまるかーぼんぶらっく thermal carbon black 空気または炎のない状態で、液状もしくはガス状炭化水素またはそれらの混合物を、制御された条件下で熱分解して得られるカーボンブラック。
再生ゴム さいせいごむ reclaimed rubber, reclaim 主としてゴムの希釈剤、エキステンダ、加工助剤などに用いるため、加硫ゴムを熱的、機械的および/または化学的な方法で可塑化したもの。
最適加硫 さいてきかりゅう optimum cure 要求される性質の大部分を満足するか、または特定の性質が最適値となる加硫条件。
ジエン系ゴム じえんけいごむ diene rubber ブタジエンまたは置換ブタジエンを主体として得られる主鎖に、不飽和炭化水素結合をもつ重合体。
射出成形 しゃしゅつせいけい injection moulding 金型の型締め圧とは別の圧力で、別個のチャンバから閉じた金型内に、ゴム配合物を充てんして成形する工程。
重合 じゅうごう polymerization 単量体(モノマー)から高分子化合物を生成する反応。重合には、不可重合、縮合重合、重不可、不可縮合などがある。狭義には、不可重合を単に重合とよぶことがある。
重合体 じゅうごうたい polymer 1種類または2種類以上の原子または原子団(構成単位)の多数の繰返しで特徴付けられた分子からなる物質。これらの構成単位は、相互に連結しており、その数を1個または少数増減させても物質の特徴的な性質が大きく変化しない程度に十分大きい。
充てん剤 じゅうてんざい filler ゴムまたはゴムラテックスに、技術的または経済的目的で、比較的大量に加える特殊な形状をした固形配合剤。
スキムコーティング(行為における) すきむこーてぃんぐ skim coating?(the act of),topping(the act of) ゴムとシートとの問に大きなせん断力を加えずに、ゴム配合物または混合物の薄い層をシートに張る工程。トッピングと同義語。
スコーチ すこーち scorch ゴム配合物の意図しない早期加硫。
ストレーナ すとれーな strainer 固形の異物を除去するために、ゴムまたはゴム配合物が、ふるいを通過するように設計した、押出機用の装置。
素練り そねり mastication 機械的せん断力、空気中の酸素の作用、ペプタイザ、熱、またはこれらの組合せによって、原料ゴムまたは配合物の分子量を不可逆的に低下させる工程。

 

TPE てぃーぴーいー TPE 熱可塑性エラストマーと同義語。
TPV てぃーぴーぶい thermoplastic vulcanizate 動的架橋によって作られた、化学的架橋したゴム相をもつ熱可塑性エラストマー。
天然ゴム てんねんごむ natural rubber パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)から得られるシス-1、4-ポリイソプレン。
動的架橋 どうてきかきょう dynamic vulcanization 熱可塑性樹脂と適度に反応性のあるゴム状ポリマーとを十分に溶融混合し、化学的に架橋したゴム相をもつ熱可塑性エラストマーを生成させるプロセス。同じ無架橋組成に比べて、熱硬化ゴムの物性に匹敵する結果を得る。
トッピング(行為における) とっぴんぐ topping?(the act of) ゴムとシートとの問に大きなせん断力を加えずに、ゴム配合物または混合物の薄い層をシートに張る工程。トッピングと同義語。

 

軟化剤 なんかざい softner ゴム混合物の便さまたは加続物の硬さを下げるために少量用いる配合剤。
二次加硫 にじかりゅう post cure ゴムの一つまたはそれ以上の性質を高めるために、一次加硫に続いて行う熱処理および/または放射線処理。
二次加硫促進剤 にじかりゅうそくしんざい secondary accelerator 加硫速度および加硫物の性質を最適化するために、一次促進剤と一緒に低配合量で用いる促進剤。ブースタともいう。
熱可塑性エラストマー ねつかそせいえらすとまー thermoplastic elastomer 加硫せず、または架橋せずに、使用温度においては加硫ゴムと類似の特性をもち、加工温度では特性が消滅し、容易に加工ができ、使用温度に戻すと再び元の性質を発現する重合体または重合体ブレンド。
熱可塑性ゴム ねつかそせいごむ thermoplastic rubber 熱可塑性エラストマーと同義語。一般に業界用語として用いられる。
粘弾性 ねんだんせい viscoelasticity 材料が変形したときの粘性と弾性との組合せ。それぞれが、時間、温度、応力およびひずみ速度の影響を受ける。

 

配合剤 はいごうざい compounding ingredient 混合物を作るために、ゴムまたはラテックス添加する物質。
バッチ ばっち batch 混練り操作の1回分で得られる混合物。
発泡剤 はっぽうざい blowing agent 中空または発泡製品を製造する場合に、化学的または熱的作用によって、気体を生成させるために用いる配合剤。
ばり ばり flash, spew 金型の合わせ目で、成形品の表面に生成するはみ出し。
バンク ばんく bank ロール機もしくはカレンダのロール間げき、またはのり引き機のバーもしくはナイフに生じる材料のたまり。
引張永久ひずみ ひっぱりえいきゅうひずみ tension set 試験片を伸長し、自由に収縮させた後、残留する伸び。
ファーネスカーボンブラック ふぁーねすかーぼんぶらっく furnace carbon black ガス、油またはこれらの混合物を適量の空気とともに反応炉で、連続的に不完全燃焼させて製造したカーボンブラック。オイルファーネスカーボンブラックまたはガスファーネスカーボンブラックともいう。
ぶ出し(行為における) ぶだし sheeting?(the act of) ゴムもしくはゴム配合物、またはゴムのりもしくは凝固ラテックスを、シート状に薄く延ばす操作。シーティングともいう。
ブルーム ぶるーむ bloom ゴム表面へ、配合剤中の固体物質が移行する現象、?または移行した物質。ブルームは、ゴムの表面状態を変化させる。
分散(行為における) ぶんさん dispersion(the act of) 最適、かつ、均一な性質を得るため、せん断力を用い、一つまたは多くの配合剤を、ゴム、ゴムブレンドまたはゴムマトリックスに散在させる操作。
粉末状ゴム ふんまつじょうごむ powdered rubber 原料ゴムまたは未加硫配合ゴムを、直径1mm以下の粒子状にしたもの。製造、給送および貯蔵中に固まらないように表面処理したものもある。
ベア べあ bareness 型の詳細経常へのゴム充てん不足に起因する欠陥。
補強材 ほきょうざい reinforcing agent ゴムの機械的強度を増加させるために用いる配合剤。

 

マスターバッチ ますたーばっち masterbatch 最終混合物または配合物を製造するときに、原料として用いる配合量既知のゴムと、?一つまたはそれ以上の配合剤とが、よく分散している混合物。マスターバッチは、円滑な加工および/または最終製品の性質向上のために用いる。
密閉式混練機 みっぺいしきこんれんき internal mixer 素練りおよび/またはゴム中に配合剤を混入し、分散させるための密閉空間に、一つまたはそれ以上のロータをもち、温度調節器を備えた機械。
ムーニースコーチ むーにーすこーち Mooney scorch ゴム配合物の初期の加硫特性を、ムーニー粘度計を使用して表した指標。
ムーニー粘度 むーにーねんど Mooney viscosity 原料ゴムまたはゴム配合物の、ムーニー粘度計によって求める粘度。

 

油展ゴム ゆてんごむ oil-extended rubber プロセスオイルを比較的高い割合で合む原料ゴム。オイルの割合は、通常、重合体100部に対し15部以上。

 

ラテックス らてっくす latex 重合体の水性コロイド分散体。
劣化防止剤 れっかぼうしざい antidegradant 老化による質の低下を遅らせるために用いる配合剤。劣化防止剤は、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、ワックス類、その他保護物質などの添加剤の総称である。
連続加硫 れんぞくかりゅう continuous valcanization
行をまたぐ場合はハイフンでつなげる 特別に設計された加熱装置の中を、連続して通過させながらゴムを加硫する操作。
ロール ろーる roll カレンダまたは二本ロール機の主要回転部を構成する円筒。
参考(JISハンドブック)

 

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