日本ミシュラン 福岡の産業廃棄物運送業者が「ミシュランX One」を採用

2018年03月23日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは3月23日、同社のトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュランX One」が、産業廃棄物収集運送業などを手掛けるニッサ・ライン(福岡県博多区)の新規導入ダンプトレーラーの新車装着タイヤとして採用されたと発表した。

 ニッサ・ラインは骨材輸送にはすべてダンプトレーラー車両を採用し、2006年の創業以来、一度の輸送で一般トラックの倍以上を運搬する効率的な輸送を追求してきた。しかしポスト新長期制度以降、車両が重量化し、最大積載量の向上が大きな課題となっていた。同社は今回導入するダンプトレーラーに「ミシュランX One XZY3」(タイヤサイズ:455/55R22・5(166L))を採用することで、最大積載量480kg向上を実現した。「ミシュランX One」を導入することにより、装着車両はトラックの後輪に装着されるダブルタイヤを1本に減らすことができるため、1車軸当たり約100kgの軽量化を達成し、車両の輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するとしている。

 ニッサ・ラインの藤木博文代表取締役によれば、ミシュランX One導入で2つの大きなメリットを感じており、その1つが積載量最大化だという。今回の導入により最大積載量27tを確保することができた。これは一般的な単車ダンプカーほぼ2台分の積載量に相当する。ダンプカーは復路が空車となり、一般トラックと違い実車率が50%となってしまい運賃が重量単位で算出されるため、積載量最大化は大きな命題だった。

 2つ目は、乗務員の労働環境改善だ。トレーラー部がシングルタイヤになることでハンドリング性能が向上し、乗務員の運転が楽になった。乗務員満足につながるよう人気の高い車両を導入し、疲労軽減のためできる限り高速道路を運行する対策を取っていますが、社内からはタイヤ本数が減ったことで運行前点検の負担も減ったという声も挙がっており、「今後導入するトレーラー車両には全てX Oneを装着していく予定」(藤木代表取締役)としている。

 

装着車両イメージ

装着車両イメージ

装着タイヤイメージ

装着タイヤイメージ

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