三井化学 米製造拠点で「ミラストマー」生産設備新設

2018年03月26日

ゴムタイムス社

 三井化学は3月26日、同社グループの米国の製造拠点であるアドバンスド・コンポジット・オハイオ工場内にオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」の生産設備を新設すると発表した。

 新設備能力は1ライン・6000t/年。2019年1月着工、6月完工、10月営業運転開始予定。

 ミラストマーは、オレフィン系ゴム、オレフィン系樹脂を主成分とし、軟質樹脂の中でも密度が低く、軽いうえ、成形加工性に優れるという特長があり、塩化ビニルや加硫ゴムの代替材料としてグローバルに展開している。自動車部品のほか建材ガスケット、歯ブラシ・ゴルフグリップなど数多くの用途で使用され、今後も自動車の内装表皮、ウェザーストリップ、エアバッグ・カバー、ステアリング・ブーツといった用途を中心に、世界的に更なる需要が見込まれている。特に北米では、自動車の内装表皮用途の需要拡大が見込まれている。

 同社グループは、現在、日本、欧州、中国に自社製造拠点を有しており、米国での新設は、北米での需要拡大に対応したもので、同社グループとしては4番目の製造拠点となる。北米では、アドバンスド・コンポジットでミラストマーを生産し、ミツイ・ケミカルズ・アメリカで販売する。

アドバンスド・コンポジット

アドバンスド・コンポジット

ミラストマー ドアトリム表皮

ミラストマー ドアトリム表皮

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