クラレ エバール新拠点を検討

2017年09月12日

ゴムタイムス社

 クラレは9月12日、本社でエバール事業に関する説明会を開催し、伊藤正明社長があいさつを行った後、山口勝正エバール事業部長が現状と今後の展開について説明を行った。

 エチレン―ビニルアルコール共重合体のエバールは、高いガスバリア性を特長としている。フィルムやボトル、カップ、チューブなど様々な食品包装用途で使われているほか、自動車の燃料タンクなど産業用でも採用され、同社がグローバルで65%のシェアを持っている。

 新興国では今後、年率10%の伸びが見込まれており、そうした地域の新規用途の採用事例として、保管中の穀物をカビ・昆虫・湿気から守り、フードロスを低減するための「穀物保存パック」、安価で軽量、簡便な包装でミルクをより広く流通させるための「UHT(超高温殺菌ミルクパウチ)」を挙げた。

 また、金属缶の代替を目指し、エバールに酸素吸収性を持たせた「エバールAP」のような製品も開発していることを紹介した。

 生産については、

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