旭化成 中国で樹脂コンパウンド工場建設へ

2017年08月25日

ゴムタイムス社

 旭化成は8月23日、子会社の旭化成(中国)投資有限公司(本社:上海市、椋野貴司総経理)が、樹脂コンパウンド製造工場を中国江蘇省常熟市で建設することを決定したと発表した。

 社名は旭化成塑料(常熟)有限公司、代表者は利光伊知朗氏。出資は旭化成(中国)投資有限公司が100%。生産能力は2万8000t/年。生産品目はポリアミド、ポリプロピレンを中心とした機能樹脂コンパウンド品。2020年初頭の稼働を予定している。。

 中国での自動車生産台数は昨年、過去最高を更新するなど、今後も大幅な増加が見込まれている。また、環境意識の高まりを背景に環境規制の強化や、軽量化を目的とした自動車部品の金属から樹脂への代替需要もさらに高まると期待されている。

 同社グループの中期経営計画「Cs for Tomorrow 2018」では、マテリアル領域のエンジニアリング樹脂事業を重点戦略事業と位置づけ、グローバルに展開するとともに、自動車用途向けなどでの拡大を目指している。

 中でも、樹脂コンパウンド事業は、日本・中国・タイ・シンガポール・米国・メキシコ・ドイツに製造拠点や販売拠点がり、グローバルネットワークを強化している。

 今回、中国市場での需要拡大と顧客のニーズに応えた安定供給体制の拡充を図るため、新たにコンパウンド製造工場を建設することを決定した。

 なお、中国国内のコンパウンド生産拠点の最適化については、外注委託先の活用方法も含め、今後検討を進めていく方針だ。

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