三洋貿易の10~6月期 収益ともに2桁増 自動車向け合成ゴムなど好調

2017年08月07日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の2017年9月期第3四半期連結決算は、売上高が505億1500万円で前年同期比12・1%増、営業利益は40億1800万円で同32・2%増、経常利益は43億200万円で同35・9%増、四半期純利益は27億4600万円で同38・8%増となった。

 化成品では、ゴム関連商品は主力の自動車や家電・情報機器向けの合成ゴムや添加剤などの副資材が特に好調だった。化学品関連商品は、アジア向け輸出は振るわなかったものの、香料や染料、医薬関連商品の販売が堅調に推移した。また、前連結会計年度中に新たに連結子会社となったソートの業績も寄与した。

 この結果、化成品の売上高は201億5300万円で同11・7%増、セグメント利益は13億4400万円で同47・4%増となった。

 機械資材では、産業資材関連商品はシート用部品などの自動車内装用部品が伸長し、売上・利益とも前年実績を大幅に上回った。機械・環境関連商品は、バイオマス関連設備の納入が実現し、増収増益となった。科学機器関連商品は、表面物性測定装置や摩擦摩耗試験機等の分析・試験機器が好調だった。

 これにより、機械資材の売上高は162億6700万円で同12・0%増、セグメント利益は20億8900万円で同22・6%増となった。

 海外現地法人については、サンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカはモーターなどの自動車用部品の販売が業績を牽引し好調。三洋物産貿易(上海)有限公司は接着剤や自動車内装用部品の販売が伸び、業績は順調に推移した。サンタップ・インターナショナル(タイ)は自動車内装用部品とゴム関連商品が好調だった。

 以上の結果、海外現地法人の売上高は108億100万円で同31・4%増、セグメント利益は6億400万円で124・0%増となった。

 国内子会社では、ケムインターは当期首に吸収合併したコムスタージャパンの洗浄剤事業が寄与するとともに、米国向け半導体関連機器の輸出が好調。コスモス商事は、地熱開発関連の機材販売やレンタル事業が好調だったが、海洋・船舶の大型案件が実現した前年同期に比べ、売上・利益ともに大幅に減少した。

 こうしたことから、売上高は31億1800万円で同23・0%減、セグメント利益は4億500万円で同13・4%減となった。

 通期の連結業績予想は、前回予想から変更はなく、売上高が670億円で前期比11・8%増、営業利益は48億円で同18・4%増、経常利益は49億5000万円で同15・8%増、純利益は32億円で同16・0%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー