【合成ゴム特集】東ソー ベルト向け高耐久性グレード開発  

2017年04月10日

ゴムタイムス社

 東ソーのポリマー事業部・合成ゴムグループはクロロプレンゴム(スカイプレン)全品種の価格を、3月1日出荷分から40円/kg値上げした。

 昨今のブタジエン価格の高騰は、自助努力の限界を超えており、事業採算の確保は極めて困難な状況となったとし、今後の安定生産・安定供給製品を継続するためにも、値上げに踏み切った。海外市場についてもすでに昨年11月にt当たり400㌦の値上げを実施、ほぼ浸透しているものの、本年に入ってさらなるブタジエン価格の急騰を受け、本年4月からt当たり350㌦の追加の2次値上げを実施する。

 一方、同社のCR事業は出荷の8割を占める輸出市場での販売が拡大、アジアではインドを中心に需要が拡大している。特にインド市場では工業用ゴム製品、2輪、電線、建築向けなどに需要が拡大、販売も好調に推移しており、「中国市場では靴底用の接着剤向けが昨年、下期以降から回復」(ポリマー事業部機能性ポリマー部・糸瀬英之合成ゴムグループリーダー)しており、同社の南陽事業所(年産3万4000t)ではほぼフル稼働となった。

 販売比率は、自動車用部品用途と工業部品用途

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