年頭所感 日本ゴムホース工業会 中澤和也会長

2017年01月01日

ゴムタイムス社

 平成29年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 昨年は、4月に熊本で発生した大地震、8月には北海道、東北で台風による川の氾濫など、度重なる自然災害が甚大な被害をもたらしました。先ずもって、被災されました地域の皆様に対し、衷心よりお見舞い申し上げますと共に早期の復興を祈念致しております。

 さて昨年の日本経済は、個人消費のもたつき、輸出の伸び悩み、在庫調整に伴う生産抑制等、景気回復の踊り場状態が続いたものの、足許では緩やかに持ち直し、第3四半期のGDPが実質成長率で前期比+0・3%、年率換算では+1・3%と3四半期連続のプラス成長となりました。

 このような状況下で昨年のゴムホース生産は、主要な需要先である国内の四輪車生産が減少していることから、自動車用ホースがその影響を顕著に受けました。高圧用ホースは建設機械需要減少に底打ち感が見られ、夏場以降生産量も増加し、前年を上回りました。一方、その他ホースはプロジェクト向けの大口径ホースが低迷し、前年を大きく下回りました。その結果、ゴムホース全体の年間生産量(新ゴム量)は3万4477トンで、当初予測を883トン下回り、前年比では2・0%減、出荷金額も前年比1・5%減の1341億円といずれも前年を下回ることになろうかと存じます。

 次に、昨年の輸出入の状況ですが、輸出は

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