独ランクセスの1~3月期 特別項目調整前EBITDAが14%増

2016年05月13日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは5月13日、2016年度第1四半期の業績を発表した。

 2016年度第1四半期の特別項目調整前EBITDAは、前年同期比約14%増の2億6200万ユーロ(前年同期:2億2900万ユーロ)となった。この増加は主に、販売量の増加、設備稼働率の向上、為替の有利な影響、そして2015年度第1四半期に計上したプラントの立ち上げコスト(アジアにおけるゴム製造向けの新プラント2ヵ所)が当四半期は発生しなかったことによる。

 特別項目調整前EBITDAマージンは、13・6%(前年同期:11・2%)と増加した。

 純利益は、5300万ユーロ(前年同期:2200万ユーロ)と大幅な増加となり、1株当たり純利益は0・58ユーロ(前年同期:0・24ユーロ)となった。連結売上高は6%弱減の19億2000万ユーロ(前年同期:20億4000万ユーロ)となった。これは主に原料価格の低下に伴う製品売価の調整によるもの。

 2016年度第1四半期の純金融負債は、2015年度末時点の12億1100万ユーロからほぼ横ばいの12億1600万ユーロとなった。

 堅調な第1四半期の業績を受けて、同社は2016年度の業績予想を上方修正し、特別項目調整前EBITDAは9億ユーロから9億5000万ユーロの範囲とする。前回発表時では予想範囲を8億8000万ユーロから9億3000万ユーロとしていた。 

 今年4月にランクセスとサウジアラムコ社による合成ゴムの合弁会社アランセオが順調に設立された。さらに、同月、ランクセスは米国のケマーズ社の衛生・消毒用特殊製品事業を買収したことを発表。これは事業再構築プログラムが完了して以来、初めての買収となる。

 アドバンスト中間体部門の売上高は、4億6300万ユーロ(前年同期:4億7800万ユーロ)となった。この3%強の減少の主な要因は、原料価格の低下に伴う製品売価の値下げによるもの。農薬向けおよび他の顧客市場からの好需要により、アドバンスト工業化学品およびサルティゴの両ビジネスユニットにおいて販売量が増加した。しかしながら、これは製品売価の値下げ分を相殺するに至らなかった。特別項目調整前EBITDAは、堅調であった前年同期に比べて約3%減の8900万ユーロ(前年同期:9200万ユーロ)となった。特別項目調整前EBITDAマージンは、前年同様の19・2%。

 パフォーマンスケミカルズ部門の売上高は、前年とほぼ横ばいの5億3300万ユーロとなりました。製品売価の値下げが売上高にマイナスの影響を及ぼす一方で、販売量の増加がプラスに働きました。販売量の増加と為替の有利な影響が後押しし、特別項目調整前EBITDAは前年同期比約13%増の9800万ユーロ(前年同期:8700万ユーロ)となった。特別項目調整前EBITDAマージンは、18・4%(前年同期:16・3%)に増加した。

 ハイパフォーマンスマテリアルズ部門の売上高は、製品売価の値下げが影響し、前年同期比約7%減の2億7300万ユーロ(前年同期:2億9200万ユーロ)となった。特別項目調整前EBITDAは前年同期比52%増の3800万ユーロ(前年同期:2500万ユーロ)となった。この増加は主にエンプラ事業が好調であったため。高性能プラスチック(あるいはコンパウンド)におけるバリューチェーンへの戦略的注力が効果をもたらした。特別項目調整前EBITDAマージンは、13・9%(前年同期:8・6%)に増加した。

 アランセオ部門の売上高は、前年同期比約11%減の6億4000万ユーロ(前年同期:7億2300万ユーロ)となった。これは主に原料価格の低下に伴う製品売価の値下げによるもの。特別項目調整前EBITDAは、前年同期比約16%増の1億1300万ユーロ(前年同期:9700万ユーロ)となった。この増加は、特に2015年度第1四半期に計上したプラントの立ち上げコスト(アジアにおけるゴム製造向けの新プラント2ヵ所)が今四半期は発生しなかったことが主な要因となっている。特別項目調整前EBITDAマージンは、17・7%(前年同期:13・4%)に増加した。

 

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