ニュースの焦点 町工場の存在がノーベル賞に

2015年10月19日

ゴムタイムス社

 今年のノーベル賞で、物理学賞に梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長、医学生理学賞には大村智・北里大学特別名誉教授が選ばれた。昨年も3人の日本人が物理学賞を受賞しており、改めて日本の学術のレベルの高さを示したと言える。

 梶田氏は、ニュートリノに質量があることを示す現象を世界で初めて確認した。それまで質量がないと考えられてきたのだから、ノーベル賞を受賞して当然の結果である。

 一方、大村氏の受賞理由は「寄生虫によって引き起こされる感染症の治療の開発」。米製薬大手との共同研究で開発した「イベルメクチン」が、6大熱帯病の1つと言われる「オンコセルカ症」を始め「リンパ系フィラリア症(象皮症)」「糞線虫症」などの治療薬として使われ、世界で年間3億人を失明の危機から救っていることが評価された。

 これほどの業績がありながら、一般の日本人にほとんど知られていなかったのは不思議な気もするが、

全文:約687文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー