第5回日本ゴム工業会幹事会詳報(資材) 原材料は依然低水準に

2015年06月08日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会は5月28日、第5回幹事会を開催し、事務局および各委員会が様々な報告を行った(本紙既報)。そのうち、資材関係の動向については以下の通り。

〈原油・ナフサ価格の推移〉

 原油・ナフサ価格は1月を底に反発している状況だが、昨年と比べれば依然として低い水準が続いている。

 原油相場は、需給面では緩和傾向が継続しているが、原油安を背景とした米国でのシェールオイル減産の動きや、ガソリン需要の増加等があり、15年1月を底に上昇に転じている。

 14年平均で見ると、ニューヨーク先物相場(WTI)は93・0ドル/バレルで、前年平均を5ドル下回り、15年平均(5月22日まで)は52ドル/バレルまで下落している。ドバイ原油の14年平均は96・7ドル/バレルで、前年平均を8・8ドル下回った。15年平均(同)は55・5ドル/バレルとなった。

 ナフサ価格についても、原油価格に連れて15年1月を底に上昇傾向を示しているが、エチレン製造装置の定期修理入り等もあって需給は緩和しており、原油との値差は縮小傾向にある。

 シンガポールナフサの14年平均は94・2ドル/バレルで、前年平均を6・8ドル下回り、15年平均(同)は56・4ドル/バレルとなった。

 国産ナフサ価格については、1~3月は4万7000円/klで、前四半期比で2万円近く下落しており、これを契機に石化製品の値下げが行われつつある状況。一方で、4~6月は5万円/klを上回るのではないかと見られている。東京オープンスペック価格の14年平均は6万3400円/klで、前年平均を400円上回り、15年平均(同)は4万3500円/klとなった。

 14年のブタジエンのアジア市況は、7月の1504ドル/tをピークに下落。以降は中国等での合成ゴム需要の停滞を背景に低迷し、15年1月はさらに675ドル/t(14年7月比では55・1%減、ただし円換算では円安進行を反映して47・7%減)まで下落した。その後、中国での需要増加等により上昇し、5月25日現在では1092ドル/tまで上昇。14年平均では、ドルベースで前年平均を189ドル/t(円換算で同8円/kg)下回った。15年平均(同)ではさらに下落し、同442ドル/t(円換算で同34円/kg)下回っている。

 ブタジエンについては若干反発しているが、やはり低い数字で推移している。合成ゴムとしては下げの要因が固まっている状況である。

〈天然ゴムの東京相場・市中取引相場、生ゴム営業倉庫在庫の推移〉

 天然ゴムの東京相場は、15年2月以降は産地が減産期に入ったこともあり、月間平均値は200円台を上回っているが、需給状況に大きな変化はなく、一時より若干上昇しているものの、250円/kg以下という低い水準が続いている。

 東京相場当限・東京相場先限・市中取引相場の14年平均は、それぞれ203・5円/kg、209・5円/kg、212・9円/kgで、それぞれ前年平均を59・5円、63・4円、59・2円下回った。15年平均(同)は、それぞれ206・4円/kg、210・6円/kg、217・0円/kgだった。

 生ゴム営業倉庫在庫は、14年12月以降3ヵ月連続で減少したが、4月末は1万1825t、前月比203t増となり、4ヵ月ぶりに増加している。

〈主要原材料の価格動向〉

 こうしたことを背景に、企業物価指数を見てみると、合成ゴムは15年1月以降下落し、4月の指数は93・8となり、14年5月比で13・9%減、15年1月比で12・1%減となった。天然ゴムは緩やかな下落傾向が続いており、4月の指数は61・7となり、15年1月比で2・1%減。カーボンブラックは15年1月以降下落を示し、4月の指数は109・7、14年12月比で8・4%減。

 また、原油価格の下落につれてA重油、ナフサ、スチレンモノマー、ブタン、ブチレンといった基礎原料の指数は、14年をピークに下落を示し、合成ゴムも11年をピークに下落している。

 一方、エネルギー価格では、電力、都市ガス料金は、他の原材料が下がっているにも関わらず、高止まりの状況が続いており、15年も依然として緩やかながら上昇傾向を示している。

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