山本眞が考える「これからの中小企業の在り方」第12回

2014年12月07日

ゴムタイムス社

 今年も早いもので残り一ヶ月となりました。

 私の今年の「中小企業のあり方」も今月で終了となります。

 皆様の参考にどれだけなったか解りませんが、私としましては、中小企業は中小企業なりの事業経営を行うべきであり、最低でもこれだけはやっておかなければならないと思うことを書いたつもりであります。

 その中で最も重要な作業としては、内部管理システムを必ず作成することです。

 バックオフィスにお金をかけたくないと思う人もいるかもしれませんが、一度この内部管理システムを作り上げれば、少人数でも会社の全てを管理することが出来るようになります。

 内部管理システムさえ正確に構築していれば、受注した商品の発送漏れや代金の回収漏れ等を防ぐことが出来ます。例え数万円でも回収漏れが発生した場合、これを長い間放置していくと回収出来なくなる可能性があります。また在庫管理がしっかり出来、無駄な在庫を抱えなくて済みます。中小企業にとって余分な在庫を長年抱え続けることは危険です。在庫を抱える中小企業では表面的には黒字の様に見えても実際は使えない在庫が山のようにあり、赤字となっているケース多々あります。

 在庫を抱えすぎてしまうことで中小企業にとって最も大事な資金繰りに影響してきます。

 また、内部管理システムは経理部門についても役立ちます。予実表や前月の試算表が次月の月初めにすぐ見られる状況も作り出すことが出来、すぐにでも経営者が会社の数字を確認できる状態を作ることが出来ます。経営者がすぐに数字を確認できるのは実際の経営を行ううえで大きな判断材料になってくることになります。

 しかし、中小企業者にとって数字の確認はあくまでも経営者が会社を経営する為の判断材料の一つということを忘れないでください。

 何故かというと、大企業と違い中小企業は単に数字だけで経営をするのではなく、中小企業の経営には経営者の心がなければならないからであります。

 大企業はシステマチックに経営を

全文:約1260文字

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