【合成ゴム特集】宇部興産 マレーシア新工場稼働へ

2014年10月01日

ゴムタイムス社

宇部興産 マレーシア新工場稼働へ

 宇部興産(東京都港区、竹下道夫社長)は、ポリブタジエンゴム(BR)の製造・販売をグローバルに展開している。

 去る8月12日、同社千葉工場合成ゴム製造プラントで火災が発生。Ⅱ期仕上室が損傷した。同社は「火災の発生により、近隣の皆様をはじめ、関係先の皆様には多大なご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」と述べ、再発防止に取り組んでいる。

 なお、千葉工場は9月1日より再稼働を開始し、在庫が適正レベルに戻る9月末を目処に、通常の出荷体制に戻す予定だ。

 同社のBR生産拠点は千葉(年産12万6000t)、タイ(同7万2000t)、中国(同7万2000t)に加え、今年第4四半期よりマレーシアの新プラント(同5万t)が、計画通り稼働開始を予定。合計で32万tの生産体制に増強される。

 14年度上期の需要動向は、国内の自動車生産が堅調に推移。北米向けのタイヤ輸出も好調で、スタッドレスタイヤの生産もすでに始まっており、「各タイヤメーカーの工場稼働率は、かなりいいと聞いている」(松尾典秀化成品・樹脂カンパニー合成ゴムビジネスユニット長)とのことだ。

 海外の動向については、地域によってバラつきが出た。米国は好調、欧州は回復途上、タイはフル生産状態。中国では苦戦を強いられたが、

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