デンカは5月23日、同社とグループ会社である九州プラスチック工業が、ポリエチレン製排水管「トヨドレン」の製造設備の移設と新設増強を行うため、玉名市三ツ川産業団地内の取得用地に新工場を建設し、5月23日に竣工したことを発表した。
ポリエチレン製排水管は、各種インフラ整備における地下水の集排水用資材として年々用途が拡大しており、今後も水田の生産性向上のための大区画化や汎用化整備、高速道路の4車線化や国土強靭化工事による災害復興、防災・減災・治水対策など社会資本整備に貢献する製品として需要が見込まれている。
「トヨドレン」は1967年の販売開始以来、国内トップシェアを獲得しており、製造拠点は九州プラスチック工業の他、千葉工場(千葉県市原市)と美唄分工場(北海道美唄市)を合わせた3拠点となっている。この度の新工場の建設により、同工場の生産能力は約6割、在庫能力は約8割の増強となり、供給体制の更なる安定化に繋げていく。
同社はこれからも「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる」というパーパスのもと、世界に誇れる化学で、人々の暮らしと社会に貢献し続けるとしている。