東海ゴム 中国子会社の安全体勢が嘉興市から評価

2014年06月30日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業は6月17日、中国浙江省嘉興市の自動車用防振ゴム製造・販売子会社、東海橡塑(嘉興)有限公司(略称:TRJ)が、嘉興市から「2004~2013年度嘉興市平安創建工作先進単位」を受賞したと発表した。

 「嘉興市平安創建工作先進単位」は、TRJが立地する嘉興市において、安全に関する体制や規定が十分に整備され、重大事故を起こさず地域の安全活動に積極的に参加している企業や団体に与えられる賞で、過去10年間の実績が対象となる。2003年9月に設立し、昨年10周年を迎えたTRJが設立以来、地道に続けてきた安全への取り組みが高く評価された。

 また、TRJは昨年7月、2012年度(1~12月、以下同期間)中の労働関係改善への取り組みに対して、浙江省より「浙江省創建和諧労働関係先進企業」を受賞。これは、労務問題が多発する中国国内で、安定的で調和のとれた労働環境と労使関係を構築・推進している優良企業に対して、中国政府を始め、各自治体レベルで表彰しているもの。TRJは、2008年度から3年連続で開発区(工業団地)レベルで受賞、推薦を受けた後、2011年度には嘉興市から表彰されている。いずれも長年にわたる従業員の福利厚生の充実や、2010年春から毎年開催している地域住民参加型イベント「桜祭り」などの社会貢献活動が評価された。

 さらに、広東省広州市の自動車用防振ゴム・ホースの製造・販売子会社、東海橡塑(広州)有限公司(略称:TRG)でも今年3月、立地する広州市の永和開発区より、事故や労働災害の少なさなどが評価され、「2013年度永和街安全生産工作先進単位」を受賞している。

 領土問題や歴史認識の違いなどを理由に、日本との間で政冷経熱の不安定な関係が続く中国で、同社グループの地道な企業活動は現地の政府当局から高い評価を得ている。

 世界24カ国102拠点に広がる同社グループは、今後も全従業員一丸となって、各国の地域社会で信頼され、敬愛される企業となるための社会的責任を果たしていくとしている。

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