第18回機械要素技術展が開幕

2014年06月30日

ゴムタイムス社

 「第18回機械要素技術展」が6月25~27日、東京江東区の東京ビッグサイトで開催された。主催はリード・エグジビション・ジャパン。軸受けやベアリングなどの機械要素、ゴムや金属などの加工技術を一堂に集めた日本最大の専門展で、ゴム業界からも多数のメーカーが出展していた。

◆バンドー化学
 「環境・省エネ・高機能」をキーワードに、13年度の省エネ大賞を受賞した平ベルト駆動システム「HFD System」、加速度センサー張力計「テンションマスター」シリーズなどを展示。同システムの高い省エネ性や、業界最高水準の精度でベルト張力を測定できる張力計の性能などを模型・実機を使って説明していた。

◆藤倉ゴム工業
 医療関連分野の拡販を狙い、初めて医療機器開発・製造展に出展した。ブースは、工業用品、営業開発室、制御機器の3つに分け製品を展示。工業用品では、医療に特化したクリーンで安全性の高い液状タイプのシリコーンゴム材料を紹介。また同社ゴム製造、接合技術を活かした軽量、高剛性、高強度なCFRPも提案した。

◆日本バルカー工業
 同社が注力するゴム・樹脂製品を展示するほか、提携するズース社の製品も紹介。ゴム分野では、ふッ素系エラストマー材料の標準ふっ素ゴム(白・黒)をはじめ、耐容剤ふっ素ゴム、アーマークリスタル、ハイレックアーマー等の製品例を出品した。

◆八興
 柔軟フッ素ホース‎シリーズを中心に同社が注力する製品を展示した。
 ブースでは柔軟フッ素ホースフェルール加締品の特長をはじめ、ホース破裂の比較、ホース内層の滑り性の比較などを行い、製品性能をPRした。また、7月1日から販売を開始するkYホースシリーズの新製品「KYコイル」「KYチューブ」も出品していた。

◆金星ゴム工業
 従来に比べて大幅にアウトガスの発生を削減したフッ素ゴムと、導電性フッ素ゴムを使った押出成形品を展示。アウトガスの発生を抑えたフッソゴムは、ホコリを寄せ付けないため、半導体業界を中心に使われている。そのほか、加硫接着した中空Oリングなど、押出成形だからできる技術をPRしていた。

◆ホッティーポリマー
 医療機器開発・製造展で、スーパー・エンプラチューブシリーズ、スベアップなどを出品。
 スベアップは、特殊滑性樹脂をガスケットなどの表面に薄膜で同時成形した樹脂押出製品。同社は同製品を医療の介護用ベッドや医療機器、テーブルなどの緩衝材の流れ防止に展開できる提案を行った。

◆オーディオゴム・テクニカル
 ゴムスライス技術を紹介。同社のスライス技術の特長は安定した高精度の製品に仕上がり、バリ取りの工程がなく、歩留まりもアップ、そして金型が長持ちする点。その結果、コストダウンに貢献する。同ブースでは、実際にカッティングしたノーマルタイプ、異形品などの製品例を紹介した。

 ◆シンカイゴム
 他社と差別化を図るための微細加工技術を紹介。内視鏡のLEDに使われている遮光ゴムは直径約1・5mm、肉厚0・1~0・15mmのラッパ形状をしており、顕微鏡で見ないと分からない細かさだ。その他、肉厚0・15~0・25mmのダイヤグラムなども展示していた。

 ◆タカヤマ
 ゴムと異素材の過料接合による複合化のエキスパートとして、電車とホームの隙間を埋める緩衝材の転落防止ゴム、釣竿用リールシートなどを紹介。転落防止ゴムについては大阪市営地下鉄で使われている実物を展示していた。

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