【ゴムロール特集】 加貫ローラ製作所 「i Roller」ブランドが浸透

2014年07月05日

ゴムタイムス社

加貫ローラ製作所 「i Roller」ブランドが浸透

 

 ㈱加貫ローラ製作所(大阪市生野区、加貫順三社長)の2014年3月期業績は機械メーカー向けの新規受注や統一ブランド「i Roller」の各種新製品の拡販が寄与し、売上高は増収となった。収益も原材料価格高騰の減益要因をコスト削減によりカバーし増益を確保した。

 同社はカスタムグレードを主体とした差別化商品を武器にフィルム、工業用、印刷用、製鉄用にと幅広く事業展開しており、一昨年からは同社の各種ローラシリーズのブランドを「i Roller」に統一。

 「i Roller」ブランドの第1弾として販売を開始した高機能フィルム用巻き取りコア「e―コア」が堅調推移している。市場ニーズにマッチした新ゴム材質による工業向けロールの新製品開発も活発で、特殊EPTゴムローラ「LFE70(白、BK―LFE70(黒)」、超高離型性シリコーンゴムローラ「N970HRE、N970HR」の2種を「i Roller」ブランドとして今春から市場投入している。

高機能フィルム用巻き取りローラー

高機能フィルム用巻き取りローラー

 特殊EPTゴムローラは従来のEPT系では得られなかった表面低摩擦化を実現したもので、スベラックス処理が可能なゴムローラ。

 超高離型性シリコーンゴムローラは従来の高離型性シリコーン材質より離型性を極限まで可能にした製品である。

 また、印刷用では高強度オフ輪印刷用インキローラ「ブラックエース」を新たに開発した。

 引張・引裂強度及び耐摩耗性が高く、径ヤセや硬度変化も小さく、ニップ幅の変化も少ないのが特長。

 一方、高機能・薄型フィルム材料の需要拡大に対応して開発された外付けユニット不要で張力が測れる高機能ロール「センサロール」は需要業界での評価も高く、注力商品の一つとしている。

 海外事業展開については、日系メーカーをターゲットに高品質、

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