【合成ゴム特集】宇部興産 マレーシア新工場、本年末に稼働

2014年03月03日

ゴムタイムス社

 国内はフル生産、フル販売続く

 宇部興産はアジア地区でのポリブタジエンゴム(BR)の需要拡大に対応、ロッテケミカルグループ、三菱商事と、マレーシア・ジョホール州にBR製造・販売の合弁会社を設立し、年5万tのBR製造設備の建設を進めているが、計画通り2014年第4四半期に稼動を開始する。
  同社は現在、BRを世界3拠点で生産しており、グループの生産能力は千葉(年産11万t)、タイ(年産7万2000t)、中国(年産7万2000t)の合計25万4000tの生産能力を有する。千葉工場では低燃費タイヤ向けBR、MBR(メタロセン触媒BR)の需要拡大に対応、1万6000t/年の能力増強を実施していたが、本年3月に完工し千葉工場の生産能力は年産12万6000tとなり、国内工場の生産体制も強化された。マレーシアの新プラント稼働後は合計32万トン体制となり、アジアでは最大級、独立系BRメーカーでは世界トップクラスとなる。
 足元の需給動向は原料であるブタジエン市況が乱高下し採算が悪化したが、国内は

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