昭和電工 中国の高純度アンモニア製造拠点を増強

2014年02月03日

ゴムタイムス社

 昭和電工は1月31日、半導体製造用特殊ガスのひとつである高純度アンモニアの供給能力を拡大する目的から、中国浙江省にある製造子会社の設備を年産能力1000トンから2000トンに引き上げ、本年1月より運転を開始したと発表した。
 同社は日本・台湾・中国に高純度アンモニアの製造拠点を有している。今回の増強により、3拠点合計の能力は6000トンになる。
 同社では、現在推進中の中期経営計画“PEGASUS(ペガサス)”フェーズⅡにおいて、半導体高純度ガスを成長事業に位置づけており、本年さらにグローバル展開を推進し、アジアの生産・物流拠点の強化を進め、拡販に注力していくとしている。
 高純度アンモニアは、液晶パネルや化合物半導体(LED)などの製造工程において窒化膜形成用ガスとして使用される特殊ガス。LEDは一般照明や液晶ディスプレイのバックライトに使用されるが、現在中国では、一般照明用途に加え景観照明用や大型スクリーン用に市場が拡大している。これに伴い、製造拠点が集積する東アジアでの高純度アンモニアの需要拡大している。同社は、これにあわせ供給体制を強化した。

 

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