バンドー化学 吉井社長に省エネ大賞で表彰状

2014年02月02日

ゴムタイムス社

 2013年度の「省エネ大賞」(主催=省エネルギーセンター)の表彰式が1月29日、ENEX2014「第38回地球環境とエネルギーの調和展」の会場となった東京都江東区の東京ビッグサイトで開催され、「資源エネルギー庁長官賞」を受賞したバンドー化学の吉井満隆社長が表彰状を授与された。
 吉井社長は表彰式後「受賞は大変名誉なこと。対象となった製品は、当社が目指す製品開発の方向性に沿ったもの。これからも社会に貢献できる製品の開発を行っていきたい」とコメントした。
 省エネ大賞は、優れた省エネ活動事例と先進型省エネ製品・ビジネスモデルを表彰する制度。バンドー化学は送風機メーカーのミツヤ送風機製作所と共同で、「ハイパーフラットドライブシステム」の開発と応用をテーマに、先進型省エネ製品分野に応募した。
 同製品は、送風機などの動力伝達用として使われる平べルト駆動システムで、省エネとべルトの長寿命を実現したものだ。
 平べルトは広く普及しているVべルトに比べ、厚みが薄く、曲げロスや摩擦ロスが小さいため、高伝動効率・低消費電力という利点はあるが、べルトの蛇行や張力低下によるスリップなどの問題があった。
 同製品では、この問題を解消するため、蛇行制御プーリを搭載した張力付与テンショナーを開発することで、蛇行自立制御が可能になった。
 システムの導入事例では、平均7%の消費電力量削減を達成。また、Vべルトが8000時間で交換するのに対し、その約3倍の寿命を実現し、省資源にも貢献できる点が高く評価された。

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