積水化成品工業は10月28日、グループ会社である積水化成品滋賀の敷地内にポリマー微粒子「テクポリマー」の新たな製造プラントを建設することを決定したと発表した。投資額は約30億円。2030年4月の稼働開始を予定している。
同社は、ポリマー微粒子「テクポリマー」の事業を2030年度に向けた中長期経営戦略における事業ポートフォリオ変革を牽引する成長事業の一つに位置付けている。テクポリマーは、独自の粒子設計技術を生かし、電子材料をはじめとする幅広い高付加価値分野への展開を進めている。その成長領域の一つとして、生成AIの普及やデータセンターの増設などを背景に、半導体・電子材料分野で「テクポリマー HSシリーズ」の採用が進捗している。
今後も幅広い分野での需要拡大を見据え、テクポリマー事業のさらなる成長を図るため、新たな製造プラントを建設する。
テクポリマーは、粒子の大きさや組成・構造を用途に合わせて設計し、さまざまな機能を付与できるポリマー微粒子。電子材料をはじめとする幅広い高付加価値分野への展開を進めている。
その一つである「テクポリマー HS シリーズ」は、中空構造による低誘電性に加え、軽量性、応力緩和性、加工耐性、設計の自由度を備えている。半導体封止材、銅張積層板、電子回路基板用インキなどに添加するフィラー材料として採用が進んでおり、その他の用途においても顧客評価が進行している。
同社では「テクポリマー HS シリーズ」をはじめとする高付加価値製品の成長を通じて、ポリマー微粒子事業の規模拡大と同社グループの収益力向上を図る。2030年度目標のROE8%以上・営業利益率8%以上の達成に貢献するとともに、持続的な企業価値の向上を目指す。
2026年10月29日
