ブリヂストンは10月23日、「第16回ブリヂストングループ・グローバルTQM大会」を開催したと発表した。同大会は、同社の使命「最高の品質で社会に貢献」のもと、世界各拠点の改善事例を共有し、グローバルで学び合うことによって、価値創造の強化を目的としている。
TQM活動は、1960年代から続く同社の品質経営活動を代表するものであり、「ブリヂストン独自のデミング・プラン」と、その基本思想である「良い品質の製品は、良い体質の会社から生まれる」に基づいている。グローバル全員参加で品質へのこだわりを大切にし、継続的改善とイノベーションを促進するTQM活動を通じて、「最高の品質で社会に貢献」の実現につなげていく。
2026年は、世界各地域・事業所から2000件を超える改善事例が寄せられ、その中から12件が優秀事例として選出された。優秀事例として選出したチームが世界中から日本に集結し、改善事例の発表を行った結果、最優秀賞にあたるグランプリには2つの事例を選出した。
1つ目は、「精練工程のプロセスイノベーション」を成功させた彦根工場の事例となる。ゴムを練る精練工程における品質や生産性の更なる向上に向け、現物現場で仮説と検証を重ね、品質向上とコスト削減を実現した。2つ目は、組織横断のワンチーム体制とデータ活用によって、自動車メーカー向けタイヤの生産効率・在庫管理を大幅に改善し、ユーザーへの更なる安定供給や納期短縮などの納入信頼性向上を実現したイズミット工場(トルコ)の事例となる。
彦根工場の「精練工程のプロセスイノベーション」での取組内容は、精練工程の現場検証と調査を重ねた結果、品質、生産、コストのバランス最適化には現在の使用方法では解決できない根本的な課題があることを突き止めた。突き止めた原因を踏まえ、当該材料の使い方について仮説を立てて検証を繰り返したことで、応用技術を発見し、既存の工程と組み合わせた方法を確立した。その結果、品質向上だけでなく、材料使用量の削減などコスト削減にも寄与する革新的な手法を編み出すことに成功した。
現場の知恵を生かした工程設計により、効率的に現有設備と導入機材を組み合わせることで、導入コストとランニングコストを大幅に低減。他社にはマネできない圧倒的な優位性を実現し、品質や生産性を大幅に向上させた結果、投資額に対し171%のコスト削減効果を創出。
今後は国内工場へ展開、さらにはグローバルの工場にも拡大することで、全社的な品質改善及びコスト改善に貢献し、さらなる価値創造と「稼ぐ力」の強化に取り組む。
なお、今年はグループ・グローバルTQM大会と同日に同社グループのグローバル最高位の表彰制度「Bridgestone Group Awards」の表彰も開催した。グローバル全体で成果を共有し、世界中のチームメイトが互いの挑戦や成果を学び合い、価値創造の強化を目指すイベントとなった。
2026年10月29日


