旭化成は10月20日、同社の100%子会社である韓国の東西石油化学が蔚山工場で製造するアクリロニトリル(AN)の2025年度の製品カーボンフットプリント(CFP)について、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパンによる検証を受け、本年10月に、合理的保証水準で第三者保証を取得したと発表した。
同保証の取得により、CFP情報の信頼性・透明性に関するユーザーの要請に応えるとともに、グローバル市場におけるAN事業の提案力向上につなげる。
ANは、ABS樹脂やアクリルアマイド、アクリル繊維などの原料として幅広く使用されている。東西石油化学は、2021年10月にISCC PLUS認証を取得し、2022年2月からバイオマスプロピレンを用いたANの生産・販売を開始するなど、AN事業の低炭素化を進めてきた。
また、販売開始以降、ユーザーに製品CFP情報を提供してきた。サプライチェーン全体で温室効果ガス排出量の把握・開示が重視されるなか、ユーザーからCFP情報の信頼性と透明性の向上を求める声が年々高まっている。こうした要請に応えるため、東西石油化学は今回、CFPの第三者検証を実施した。
今回の検証では、蔚山工場で製造するANの2025年度のCFPを対象に、原材料調達から生産までを算定範囲として、算定方法、使用データおよび報告内容の正確性が確認された。
合理的保証は、限定的保証よりも高い保証水準であり、検証機関が十分かつ適切な証拠を収集したうえで、すべての重要な点において適正である旨を表明するものとなる。
同保証の取得により、ユーザーに提供するANのCFP情報について、算定結果だけでなく、算定プロセスの客観性、信頼性および透明性を一段と高めた。
同社グループは今後も、自社技術に基づくAN触媒・製造プロセスの改良とバイオマス原料の活用を通じて、ANの製造に関連する温室効果ガス排出量の削減を推進していく。また、信頼性の高いCFP情報の提供を通じて、ユーザーのサステナビリティへの取り組みを支援し、ユーザーにとってのグローバルサステナブルパートナーとなることを目指していく。
